2007.01.11 Thursday

気になってる映画5

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    「Pan's Labyrinth(パンの迷宮)」
    Pan's Labyrinth Official Site
    『デビルズ・バックボーン』公式)のギレルモ・デルトロ監督の新作。1944年のファシズムが台頭するスペインが舞台で、引っ越した12歳の少女が迷宮に迷い込み……って展開らしい。
    『Pan's Labyrinth [Soundtrack]』


    「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」
    映画「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」公式サイト:日本語映画「Brothers of the Head」公式サイト
    “美しい結合双生児の伝説のロックバンド「バン・バン」”の映画。予告編観ると、ドキュメンタリィタッチのフィクションっぽい。あぁ、見る。しかも原作は、ブライアン・W・オールディスの小説。
    『Brothers of the Head [Soundtrack] [from US] [Import] 』
    『「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」オリジナル・サウンドトラック Feat.ザ・バンバン 』

    「合唱ができるまで」公式
    ユーロスペースで上映中。タイトル通り、合唱ができるまでのドキュメンタリィらしい。

    ジェームズ・キャメロン監督の「Avatar」は09年夏以降に延期(eiga.com「ジェームズ・キャメロン監督の新作、09年夏以降に延期」
    新たなパフォーマンス・キャプチャー技術っつーのが気になってる。

    「INLAND EMPIRE(インランド・エンパイア)」
    INLAND EMPIRE Official Site
    デビッド・リンチ監督。公式サイトの予告編が、いかがわしくて、いい。
    2007.01.08 Monday

    『THE JUON』で応援合戦

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      サム・ライミプロデュースによるハリウッド版リメイク清水崇監督『THE JUON(The Grudge)』、わぁ、おもしろい。
      日本にやってきたアメリカ人が、日本家屋で日本の幽霊さんたちを見て、わぁわぁ言っておりますが。って感じの展開。
      アメリカ人さんたちは、異国である日本や日本家屋が、もうすでにして怖いわけで。
      見ている日本人のこちらとしては、どこに感情移入すればいいのか、難しく複雑な気持ちを体験できるわけです。
      なにせ、幽霊の伽椰子さんやお子さんが、くっきりと、リアルにおしげもなく出てくるのが呪怨の特徴であり、このハリウッド版になるともう、たんに青白い日本人女性と日本人子供として観ることも可能。
      前半は、異国の方が、かわいそうな日本人を恐れおののき、きゃぁきゃぁ言ってるだけ、という見方すらできちゃう構造になっております。
      日本家屋がんばれ、日本幽霊がんばれ、アメリカ人がんばれ、いうて、心の中で旗ふって応援しながら観ることになるわけです。
      そういう風情を楽しめるお得なホラーになっておりますよ。

      あー、でも、もちろん、日本版『呪怨 劇場版』も怖楽しいす。ハリウッド版同様、ストレートなホラーじゃないけど、へんてこなホラーとして楽しむす。
      奥菜恵の、これ特撮? これ糸でつってる? って感じの顔の動かしえない筋肉を高速で小刻みに動かす恐怖顔演技も見れるし。
      2006.11.09 Thursday

      「エレファント」と、そこに象がいるけれど見えないことについて

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        文部科学相あてに、豊島区の消印で届いた手紙の自殺予告日が近づくなか、そしてさらに新たな自殺予告の手紙が届くなか、『エレファント』を観る。
        米コロンバイン高校の銃撃事件を題材にしたガス・ヴァン・サント監督作品。カンヌ国際映画祭でパルムドールと監督賞を受賞。

        後に起こる惨劇を観る側は知っているため、高校生の何でもない日常生活が緊張感を帯びる。
        四度反復される写真を撮るシーン、ちょっとだけスローになって重力が軽くなったように感じられる犬のジャンプ、空、意味が過剰なカメラ、気になる部分がたくさん。そして、おそらく観る人によって気になるところが違う。
        台詞などで説明したりはしないけど、でも説明に近い何かを感じる。が、それがどのようにして生み出されているのか解らない。

        そこに象がいるけれど見えない。
        誰に?

        こんなにまっすぐ歩いているシーンが多い映画は珍しいんじゃないか。
        2006.11.04 Saturday

        黒沢清『CURE キュア』の不穏さ再び

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          黒沢清『CURE キュア』で印象に残るシーンはたくさんあるが、特に気になるのは、役所広司が演じる高部刑事の頭上のコンクリートの壁がじわじわと暗雲が立ちこめるように暗くなるシーンだ。現実にはありえないと判断しつつも、人物の心象を表した映画的技法なのかと思う。が、それは今までの映画のトーンとして無理だろ。何が起こってるんだ!? と混乱していると、それは雨漏りで、コンクリートの壁に雨が滲み出ていたということが解る。現実にありえる、ということが解るのだ。理解を超えるありえない不可解な現象が、単純な日常的な現象だったと理解される。不可解さが増していく世界の中で、それは瞬間的な逆流だ。こういった逆流がこの映画には随所に仕掛けられていて、翻弄されるように、世界のルールに関する自分の確信が揺らぎ、不可解さに侵食されてしまう。「おまえはだれだ?」 観客の位置が、映画の外の安全な場所ではないことに気づいたとき、虚構は力を持つ。
          2006.11.03 Friday

          黒沢清作品の不穏さ

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            黒沢清作品は、主人公を先導役として不穏な世界に入っていき、その不穏さが徐々に拡大していくという構成を取っている。それが驚異的な他者(殺人者やお化け)でなく、あくまでも不穏な何かであることが、映画そのものを不穏にさせる。
            だから、黒沢作品の「何か」は、襲いかからずに、遠くからこちらをじっと眺めることが多い。映画の進行に沿って、その距離がゆっくりと近づいてくるが、決してその「何か」の正体がクリアになることはなく、ただ「何か」に世界が覆い囲まれてしまい、すべてが不穏なものに変わっていくだけだ。
            その「何か」は、新しいルールだ。
            “ある日、世界のルールが変わりました。みなさん、新しいルールを受けいれて生き残ってください、ただしどういうルールかは誰も説明しませんが、という物語。”(omega200/amazonレビュー『回路』)

            だから単純なホラー映画にはならないし、映画そのものが何だか作品の体をなしてないようなものに変わっていく。
            黒沢清『CURE キュア』が傑作なのは、最後の最後まで観客が理解したいと足掻くことが可能で、観終わった後も、不穏さを観客に持たせ続けるからだ。
            そしてそれ以降の作品が、足掻いているけれども不格好に観えるのは、誰にも解らない新しいルールの世界を描こうとしているからのように思える。
            2006.11.02 Thursday

            黒沢清『回路』の不穏さ

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              黒沢清『回路』は、赤いテープで閉じられた扉や、勝手に接続して映し出される不鮮明なネット映像など、現代的な正統派ホラーの道具立てで、不穏な映像が前半の恐怖を盛り上げる。例によって後半になるとその不穏さが拡大。拡大するあたりから他の黒沢清作品だと何にも分類できない独自性を発揮するのだが、『回路』はけっこうホラージャンルの範疇に入ってるって言ってもいいような気がする。するのだが、場所的な拡大なので、わかりやすくできるはずなのに、何故かわかりにくくなる(なんで鍵のありかが解るの?とか、ご都合主義のようにも思える)。のだが、黒沢清節に慣れてれば気にならない。
              廃工場が唐突に出てくるし、後半の全てが廃墟化したようなシーンはめちゃくちゃかっこいいので、廃墟好きにもオススメ。
              ジム・ソンゼロ監督によるハリウッドリメイク版「Pulse」も、予告編を見る限り、けっこー忠実にリメイクしているみたいで期待。
              2006.11.02 Thursday

              黒沢清『カリスマ』の不穏さ

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                黒沢清『CURE キュア』は、役所広司演じる男に感情移入してゆっくりと不穏な世界に観客を引き込んでいき、ゆっくりと洗脳されるように映画を鑑賞することになる。
                黒沢清『カリスマ』は、役所広司演じる主役の行動がけっこうはやくから不穏な世界にひとりでいってしまうので、映画に感情移入しないまま、抽象的にも図式的にも思える対決が続く。もちろんそれは不穏だが、自分の外で起こっている不穏に観えて。
                2006.11.01 Wednesday

                黒沢清『ドッペルゲンガー』の不穏さ

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                  黒沢清『ドッペルゲンガー』は、最初の部分におののく。弟のドッペルゲンガーの登場と弟の死を認識できない姉。警察からの電話に「ねぇ、代わって。変な電話かかってきてるの」と隣室にいるはずの弟に呼びかける。揺れるカーテンが示す弟の喪失。
                  前半のドッペルゲンガーが現実として出てきているのかどうか不安定に(あたかも、精神が壊れた人の主観で撮られた映画みたいに思えるように)感じられるあたりは、不穏。中盤以降は、ドッペルゲンガーがリアルに存在することになって、不穏さはコメディに掻き消され、それを補うように登場人物たちの行動が奇怪になっていく。役所広司とユースケ・サンタマリアが乱闘を繰り広げるシーンの廃墟がカッコいいからいいか。
                  2006.10.31 Tuesday

                  黒沢清『CURE キュア』の不穏さ

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                    黒沢清『CURE キュア』、傑作。「おまえはだれだ?」と問い続ける異端者という設定を押し通して、わけのわからないものを作り出す。黒沢清作品は、わけのわからないものを、わかるべきものとして出してくるあたりが、もっとも不穏だ。観ている側は、必死で理解しようとしているが、理解できない何かが起きていることを感じる。『CURE キュア』は、わけのわからないものへ突き進みながらも、観るモノに理解を強いる力があって、さらにそれが萩原聖人演じる男が問いかける根元的な疑問とつながっているので、観た体験そのものが不穏そのものだ。
                    巨大な廃墟が重要な舞台として使われるので、廃墟好きにもオススメ。
                    2006.08.18 Friday

                    強引なハッピーエンドでまたあした

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                      制作中に何かがあって(もしくは監督か脚本の頭の中で何か混乱があって)、予想もつかない展開というか収拾のつかない展開のすえ、何やら紋切り型のハッピーエンドにもっていって終わらせようとしている映画ベスト2は、『es』『シティ・オブ・エンジェル』。(いや、もっと適切な映画があるような気もするな……)
                      『es』は監獄で精神実験をしてたら、みんなが暴走して殺し合いになっちゃったっていう展開なのに、「恋人と浜辺に座ってればハッピーエンドかよッ!」ってツッコミを入れるしかないラスト。
                      『シティ・オブ・エンジェル』は、あまりにもあんまりなラストシーンだったので全然別のシーンを勝手に創りながら観てたので、自分の脳内シーンのほうしか思い浮かばない。
                      元になった『ベルリン・天使の詩』は好き。
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