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2009.07.23 Thursday

『魔導物語』20周年記念メモ

0
    米光一成の新作アプリ「一直線クエスト」プレイ。コンパイル時代のバカなノリはまだ健在!「倒産しました」に爆笑

    という感想をtwitterで見つけて、嬉しい。そうそう、あのノリです。

    『一直線クエスト1&2』を作ってるときに、念頭にあったのは『魔導物語1-2-3』だった。
    どちらも、コミカルなRPGなんだけど、笑うというより、楽しいRPGになるといいなーと思って、作っている。

    一直線クエスト3えんひろった米光一成ディレクションの携帯電話用RPG『一直線クエスト1&2』、好評です。ありがとう。

    「魔導物語」の実況とか(【PC98】通称グロ魔導兇鬟廛譽い靴討椶笋01MSX 魔導物語1-2-3 予告魔導物語1-2-3(MSX2版)を古書店員が実況プレイ part1)も観て、わあなつかしい。
    ってMSX版が1989年らしーから、もう20年もたったんだな。しみじみ。
    というわけで、「魔導物語」について、いろいろ思い出したことを、メモ的に書いとくね。


    『魔導物語1-2-3』
    コミカルRPG。企画監督脚本、米光一成。よく「ぷよぷよ」のキャラクターを使って作ったRPGだと言われるが、実は逆。こちらのほうが先で「魔導物語」の世界観・キャラクターを「ぷよぷよ」に流用した。
    89年12月10日に「魔導物語EPISODE II」、これが好評だったので90年06月15に『魔導物語1-2-3』MSX2版、さらにPC-9801版を開発。その後の続編には米光はノータッチ。
    「ばよえ〜ん」という魔法呪文は、当時聞いていた「大槻ケンヂのオールナイトニッポン」で伊集院光が「ボヨヨンロック」をオペラ風に唄っていたのが「ばよえん」と聞こえたから。

    「1丁目2番地3号」
    『魔導物語1-2-3』というタイトルが、そもそも当時有名だった「ロータス1-2-3」のパロディ。訴えられたら困るってんで申請だか登録だかの読み方は「1丁目2番地3号」にしろと社長に言われて、そうする。通常は「いちにいさん」もしくは「ワンツースリー」と読む。


    サンプリングの声のほとんどは、社員。素人の声である。主人公だけ、地元のラジオ局RCCのアナウンサーに頼んだ。意味不明なセリフを何度も言わされて、けっこう機嫌悪くなってて、申し訳なかった。

    よよよ/ももも
    商人の名前は、(勇者の名前を「あああ」にするような感じで)仮名のつもりだったのだが、製作している間に馴染んできたので、そのままになっている。

    商人
    出ようとしたり、同じモノを買ったりすると、負けてくれたり売ってくれなかったりする店屋って、おれ好きだなー。企画するもの毎度、そうなってる気がする。「トレジャーハンターG」も「一直線クエスト」も、そうだ。

    アイテム
    アイテムに漢字が多様されるのは、字面だけでアイテムの効果がわかるのが好きなので。のわりには、変なアイテムにしちゃって、ぱっと効果がわかんないのもたくさんあるな。

    獣炭
    たしか当時読んでいた植村直己のノンフィクションか、司馬遼太郎のエッセイに出てきていた。

    魔導師
    魔法を使うために喉を締め付ける訓練をするという設定があって、魔導師が「よーー」と発声すると勝手に「よよよ」になってしまう。だから魔導師の名前は、アルルとかシェゾ・ウィグィィとか、同じ言葉が続く。商人が「よよよ」「ももも」と呼ばれるのも、商売相手が魔導師中心だから。という設定。けっこう自分でも気に入っている。

    サタン
    サタン様とシェゾのモデルは、大好きなファンタジー小説タニス・リー『闇の公子』(大傑作なのでぜひ読むがいいよ!)に登場する。

    アルル・ナジャ
    アルルは、当時まだ女の子主人公のRPGってなかった(?)ので、ぜひ女の子に!って発想。ぼく少女に!
    最初のMSX版のときは、たしか名前はなかった記憶。雑誌に紹介するとき名前がないのは困るって言われて、後から名前をつけた。

    PC98版
    当時パソコンはMSXしか持っていなかった米光青年は、「PC98版なんて持ってる人はすっごいアダルトにちがいない!」という妄想があって、PC98版はリアル絵。せいいっぱいアダルトな感じに。

    ファジーパラメーター
    製作途中、さすがに解りにくいので数値を出したほうがいいんじゃないかとスタッフに相談するが、プログラマーが「魔導の第二の特徴なんだからこのままで!」「わかって、俺が間違ってたよ!」と熱血して、そのままにして、いろいろ工夫した。

    モンスター
    当時のRPGのモンスターは、神話やファンタジーから名前だけ適当にとってきて、設定がでたらめなものが多かった。そこで魔導物語では、神話や伝承に出てくるモンスターを中心にして、なるべく設定も取り入れようと思ってやっている(マンドレイクがただのモンスターとして出るのではなくて、「引っこ抜く」みたいな部分もやってたりするのは、そのため)。

    9部作
    最初に創ったものをEPISODE2にして、それから1-2-3にしたのはスターウォーズの影響。なので、全体で9部作(+EPISODE0)の構成で考えていた。

    EPISODE0
    エピソード0は、胎動編で、一本道のダンジョンを抜け出すと、自分が生まれる出産シーンのエンディングになるという母体を冒険するRPGの予定だった。
    企画も通っていたのだが、米光がコンパイルを辞めたので製作されず。胎児・胎教・出産関係の本を読んでいろいろ勉強して企画書もできてたんだけどね。

    EPISODE7-8-9
    エピソード6のラストで「時間の河」というのが出てきて、7-8-9で主要キャラが、実はいろいろ複雑な親子関係だったり、同一人物だったりすることがじょじょに解って、円環を描くようなラストになる予定だった。

    広告
    広告の文章も米光作成。キャッチコピーは「人類はこのゲームを遊ぶために38億年かけて進化してきた」。アンチ大作RPGだったので、マップが狭いとか、モンスターが少ないとか、そういったことを自慢した。

    ナスグレイブ
    茄子嫌いだった米光をモデルにして、デザイナーが創ったモンスター。絵描いたから使うように、と言われた。

    オワニモ
    同色のぷよぷよが4匹集まると消えてしまう魔法の名。
    yonemitsuのアナグラムになってる魔法名にしようと思ったが、うまくアナグラムにならず、強引にuyenimoでオワニモと読むことにした。でもtとsが使えてない。


    『一直線クエスト1&2』
    一直線クエスト前後携帯電話用コミカルRPG。
    最初は、『一直線クエスト1-2-3』の予定だったのだが、エピソード2を凝りすぎて、3を作るより、1&2を充実させようってことになり、3の内容の一部を2にぶちこんで、1&2とした。
    魔導テイスト(コネタの仕込みが不必要に多いところとか)の楽しい感じをやってみました。魔導物語ファンと魔導師ラルバのファンにはぜひ遊んでほいい。

    一直線クエストQR-code
    ■アクセス手順
    ・iモードより
    iMenu⇒メニューリスト⇒ゲーム⇒ミニゲーム⇒¥99ゲーム・マチウケ三文堂⇒携帯ゲーム化会議

    ・EZwebより
    au one⇒カテゴリ(メニューリスト)⇒ゲーム⇒FLASHゲーム(R)⇒フラッとおいでよ三文堂⇒携帯ゲーム化会議

    ・Yahoo!ケータイより
    Yahoo!ケータイ⇒メニューリスト⇒ケータイゲーム⇒ゲームパック⇒フラッとオイデヨ三文堂⇒携帯ゲーム化会議
    コメント
    魔導物語EPISODE IIは、DSクリスマス号なので、89/12/10だと思います。本文中12月が2月になっています。
    はてなどう・右脳式ぷよぷよルームの両方ともその日にちになっていました。
    指摘ありがとう。修正しておきます。
    リンク先の「右脳式ぷよぷよルーム」、情報量すごい!
    • 米光
    • 2009.07.23 Thursday 01:49
    こんにちは、コメント失礼します。魔導20周年、おめでとうございました。

    初めて自分が魔導物語と同い年だと知って、思わず書き込んでしまいました。
    父の影響で初めてプレイしたRPGが魔導の1-2-3だったので、何だか妙に嬉しいです。

    そのあとまた父が買ってきたバロックと共に、米光さんのゲームはいつも自分にとって(良い意味での)トラウマゲームでした。
    早速プレイした一直線クエストでも、早速「らしい」EDが出て、うわぁと思うと同時に堪らなかったです。
    これからも、米光さんのゲームを楽しみにしています。どうか頑張って下さい!

    あと既出の質問だったら申し訳ないのですが、PS3や箱など次世代機でゲームを作るご予定はないのでしょうか?
    またもし作るとしたらどんなゲームにしたいかなんてことも、可能なら伺ってみたいです。
    いきなり不躾な質問で申し訳ありません。
    それでは、長々と失礼しました。
    • 2009.07.23 Thursday 12:43
    ト おお、同い年。しかも、魔導が人生初のRPGとな! ありがとうございます。
    バロックは、じゃあ、10歳のころ!?

    「一直線クエスト」もップレイしていただきありがとうです。うわぁEDは、きっと2のマルチエンディングですね。わーい。

    PS3とは箱は、現時点では予定ないです。作るとしたら何度遊んでも変わる「一直線クエスト」(現時点の思い付き)。
    • 米光
    • 2009.07.24 Friday 11:55
    魔道物語はwiiでできるようになったりはないんでしょうね
    MSXは極端に少ないし権利関係がややこしそう…

    一直線クエスト、楽しかったです♪
    最初は簡単にたどり着いたものの衝撃ED
    レベル30近くまで必死にあげて、たどり着いたら、あぁっみたいなw
    やっぱり多少毒のある方が面白いですよね
    • 2009.07.24 Friday 13:03
    そろそろ本気で携帯の買い替えを…と記事を読んでいて思ってしまいました…。
    う、うーん。最近は携帯も多機能化が進んでいて目映り…
    • mokugyo
    • 2009.07.24 Friday 18:37
    自重しきれずコメント失礼致します。
    記事に紹介していただいたニコニコ動画でPC98版魔導物語兇鮗其靴気擦討い燭世い燭Δ舛琉貎佑任后

    まさか魔導物語の産み親である米光さんのブログで自分達の実況が貼られるとは夢にも思いませんでした。
    そして初期魔導が好きな私達にとっては嬉しすぎる裏話も教えてくださり、本当にありがとうございます。

    『一直線クエスト1&2』も記事を読んで遊んでみたくなりました。携帯でゲームは普段はまったくしないのですがやってみようと思います。(携帯の機種が古いのでひょっとすると対応していないかもしれませんが)

    長文で失礼しました。
    友人と私はまだまだ魔導物語20周年を楽しんでいきます^^
    • 東海アナログ
    • 2009.07.25 Saturday 00:48
    始めまして、twitter書いた者です。
    このブログもずいぶん前から閲覧してましたが、今回自分のつぶやきが採り上げられてひえー!ってなもんです。

    「ラルバ」や「赤い相撲」のような、ギャグなのに淡々と記したテキストが好きだった自分は、一直線クエストもその頃の雰囲気を持っていたので懐かしく思えました。

    ゲームシステムのほうも、宿屋に入るタイミングなども考えるのでただのレベル上げも適度な緊張感があって面白かったです。
    twitterのつぶやきは、「ここを主人公の家的な拠点にすればいいのねー」と思って寄りまくってたら「えーーー!?」ってなった思い出を書き残したものですw
    最後の最後、なんとなく取った行動が惨状を生んで更に、えーーー!?
    • kac62
    • 2009.07.25 Saturday 09:59
    おおー。実況の人や、つぶやいてくれた人だー。ありがとうです。
    「赤い相撲」! なつかしい。宿屋と、最後の最後、もっとも面白い流れでプレイしてもらえて、とてもうれしや。

    実況者のみなさまにおかれては、「一直線クエスト1」を実況してもらいたぁーーい。
    • 米光
    • 2009.07.25 Saturday 13:16
    では早速。
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm7746597
    なかなかスコアが伸びません。
    • NAK
    • 2009.07.26 Sunday 10:04
    おお、さっそく実況があがった! ありがとう。
    100個ぐらい(そのうち酔っぱらい実況が88個)あがるのが夢。

    スコアは、レベルとクリア時間が影響するので、マッハで解くとスコアアップします。
    • 米光
    • 2009.07.26 Sunday 12:02
    はじめまして。
    米光さんの魔導物語の続編非常にやりたいです。
    いつか製作されることを願っております!



    • ぷよら〜
    • 2009.07.27 Monday 21:54
    「一直線クエスト1&2」が、続編みたいなもんだから(ごーいん!)、ぜひ!
    • 米光
    • 2009.07.28 Tuesday 11:13
    一直線をプレイしていてふと、思ってしまったのですが、米光さんの詩集とか、読んでみたいです。
    きっと、面白いものができる、と思うのですがっ
    • 2009.07.31 Friday 01:27
    25周年おめでとうございます!!
    • /Tachesci
    • 2014.11.23 Sunday 01:50
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