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2008.09.25 Thursday

批判と悪口の違い

0
    おっと「トレーニングのための文章読本5冊+α」なんてのを書いたけど、名著、山崎浩一『危険な文章講座』を紹介するのを忘れていた。ともかくスリリングでおもしろい。バランス感覚くそくらえ。文は心って本当か? 平凡な文章読本をくつがえす一冊である。
    どこを開いてもおもしろいのだが、第8章に出てくる批判と悪口の違いを引用してみよう。
    批判
    (1)理性的な論理による意見
    (2)建設的
    (3)未来志向
    (4)コトが問題
    (5)対象に反論・改善の余地あり
    (6)公的に開かれている
    (7)相手に伝えたい

    悪口
    (1)感情的な悪意の吐露
    (2)破壊的
    (3)過去志向
    (4)モノが問題
    (5)対象に反論・改善の余地なし
    (6)私的に閉じられている
    (7)相手より読者に言いふらしたい
    “もちろんこれが普遍的なルールではない”というエクスキュースつきだが、非常に説得力ある項目だろう。
    この後、(3)に関わる問題として、凄い「手塚治虫の追悼文」(宮崎駿によるもの!)が引用される。もちろん「死者にムチうつ」ものでダメだという説教のための例ではない。逆だ。おもしろい。

    こうやって項目チェックできると、批判のふりして悪口を吐きだしているだけのブログがどんだけたくさんあるか! としみじみ感じてしまう。そういう文章は書いている人は(もしかしたら)気持ちいいのかもしれないけど、読む側の気持ちは考えてないのだろう。
    そんなブログを見ないための方策をそろそろ考えていかないといけないのかな、時間もったいないし、気分損なうしね。


    『危険な文章講座』、第0章の一文を引用する。
    “そもそもあなたが何かを書きたいと思ったことは、それ自体がある種の≪ゆがみ≫なのだ。”
    大同感。
    そこから、はじめよう。

    大阪で「発想力トレーニング講座」をやります。9月30日、10月7日の2日間。

    ・東京では、10月4日から。池袋コミュニティカレッジで、文章力トレーニング講座。毎月全6回。
    コメント
    他人の意見を引用する際に,中傷(悪口)と取られないために注意を払う,ということはあると思います.
    今日読んだ論文の中に「私はAの理論を批判したが,それは対人的なものではない」とか註が入ってました.
    あと批判と中傷の混同で多い例は,翻訳でミスを指摘すると相手(翻訳者)に逆上される(外国語の知識が不足していると非難されたように感じる)例でしょうか.これもよくあります.
    • 神岡
    • 2008.09.25 Thursday 23:40
    ■危険な文章講座
     明日あたり早速買ってこようと思います。

    ■あとパオロ・マッツァリーノ教授がオススメしてた
     『論より詭弁』(香西 秀信/光文社新書)
     がなかなかワルおもしろかったので
     挙げておこうと思います。
     
    • y
    • 2008.09.29 Monday 19:13
    あの人か!
    週間アスキーで
    「今週のデジゴト」書いてる人か!
    • 2009.03.10 Tuesday 15:20
    あ、そうです、そうです。「今週のデジゴト」書いてる人。
    ぼくらの世代だと、『宝島』で「なぜキー」を連載していた人!です。
    • 米光
    • 2009.03.10 Tuesday 15:29
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