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2008.08.24 Sunday

「てんどんはごはん1つにえび2つ」

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    小1の時「詩を書きなさい」「詩ってなんですか?」「思ったことを書けばいいのよ」→「てんどんはごはん1つにえび2つ」みたいなの書いたらめちゃくちゃ怒られたけど、まったく意味がわからなかったなぁ・・
    「もっと学校で、テクニックを教えてくれればよかったのに」というエントリーに「はてなブックマーク」で、上記のようなコメントがあった。

    先生は、誉めるべきだった。おれなら、誉めるね。
    「てんどんはごはん1つにえび2つ」
    いい詩です、とても素敵な詩です。
    この詩がいいところは、どこでしょう。
    たくさんあるけど、三ついいところを取り出してみます。
    まず、リズムがあるところ。「てんどんは、ごはん1つに、えび2つ」と5音+7音+5音になっていて、リズムが良いです。俳句という伝統的な形式と同じリズムです。
    また、「ては、ごは1つに、えび2つ」という「ん、ん、ん」の繰り返し、「てんどんは、ごはん1に、えび2」の「つ、つ」の繰り返しによって、リズムがさらに軽やかになっています。声に出して読むと心地いいですね。

    ふたつめ。発見があります。天丼は、何故か、ごはんに、エビが2つ乗っている。そのことに気づいた。
    ふつう、ぼんやりとしていると、天丼を食べても「エビが2つであること」を気にしない。気にしても、忘れる。意識に残らず、流されていく。
    それを、ちゃんと文字にして、気持ちを残した。そこに価値があります。誰もが知っているけど、気にしていなかったことを掬い上げて、文字にする。そこに発見が生まれるんですね。

    みっつめ。表現があることです。「ごはん1つにえび2つ」というのは「正確な日本語」とはちょっと違う。厳密さを求めるなら「ごはん一杯にえび2つ」というべきかもしれません。だけど、そこをあえて「ごはん1つにえび2つ」と言った。リズムが生まれた。ダイナミックさも出てきた。「1つ」「2つ」という対比も鮮やかになった。これこそが表現の工夫です。
    この詩には、もっともっといいところがあります。
    それはこの詩を声に出してみれば、感じることができますよ。
    さあ、みんなで声に出してみましょう。
    「てんどんはごはん1つにえび2つ、はい」
    「てんどんはごはん1つにえび2つ」

    自由を尊重して、テクニックを伝えればいい。
    コメント
    テクニックで思い出しましたが、
    新潮社の「国語表現」の教科書をご存知の方って
    どれくらいいるかなぁ。
    “検定官に「これはぜひとも通したいから、こういう点をもう少し補強してくれ」と逆に励まされて、アドバイスもしてもらった”(教育とはなんだ/重松清 編)というエピソードが印象的で、大学の図書館を探して見てみたのですが、これがなかなか興味深い。
    “コップを文章でスケッチする練習”なんていう
    国語の授業で試してみたくなる題材も載っているので、機会があったらぜひ読んでみてもらいたいなぁ。
    • y
    • 2008.09.07 Sunday 22:05
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