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2008.07.21 Monday

是枝裕和監督「歩いても歩いても」感想

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    是枝裕和監督の「歩いても歩いても」を観る。
    よかった。
    樹木希林の、あの表情で、落涙。
    ぜんぜん泣かせるシーンではないのに。

    四十歳になっても、もう少し大人になりきれていなくて、そういった自分たちが実家に帰ったときのあの感じ。
    「あるある」って思いでクスクス笑うシーンもたくさんある。
    YOUと樹木希林が会話しているシーンとか、凄すぎて、そこだけ取り出してニコニコ動画にあげると宣伝効果ばっちりなのに、ぜひやるといいですよ(関係者各位)。
    それで、全体を観てもらって、しみじみ考える/感じる人が増えてくれるといいなーと思う。

    どの役者さんも素敵で、阿部寛はイメージ違いすぎないかなーと思っていたけど、観ると、もうぴったりだった。

    日本の家族の日常。たった二日間の出来事が描かれていてる。
    会話や沈黙から、家族それぞれの人生が浮かび上がってくる構成になっている。
    観る人によって感じることや、感じる部分が、ぜんぜん違ってしまう映画かもしれない。
    凄い。
    若い人が観たら、どう思うんだろう。



    『誰も知らない』『ワンダフルライフ』を再観したくなった。

    【インタビュー】映画「歩いても 歩いても」主演 阿部寛
    完成した作品は、試写会場で大勢の観客と一緒に見たという。「ある場面で大笑いしているおじさんがいる一方で、涙ぐんでいる若い女性がいたり。自分の経験や家族に重ね、それぞれの立場で考えながら見ることができる良質な作品。お客さんの顔がみんなすごくいい表情だったんですよ」


    是枝裕和監督インタビュー「日常を切り取った映画だけど、ドラマは山ほどあるんです」
    こういう日常を切り取った映画だけど、ドラマは山ほどあるということです。

    ひとつの情報をどのタイミングで出すか、あるいは出さずに粘るか。それによってどんな風に感情が波立つか。そういうことはかなり考えました。

    ほとんどが家の中で進んでいく話だから、画面に映っていない人の声や音をオフで絡めていくことで、空間的な広がりを出そうとチャレンジしたんです。

    この歳でこういう役をやれたのは私の人柄よって(笑)。風呂の中で入れ歯を洗うシーンも、希林さんから言い出してやってくれたんです。

    1本目のテレビドキュメンタリーもそうでした。牛を飼って種付けをして乳搾りをしたいという小学生たちを撮っていたんですが、生まれた仔牛が死んでしまった。子供たちはわんわん泣いて、でも母牛の乳は出るから搾らなくちゃいけない。泣きながら乳搾りして、飲むと旨い(笑)。その幾層にも重なった感情を表現した詩が素晴らしく良かった。
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