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2007.10.07 Sunday

ユーザーの使う流れを考えたコマンド配置:mixiを具体例に

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    All Aboutの「今回のmixiのリニューアルについて - 専門家に聞く」を読んで、あららーと思った。ので、mixiについて昔書いたけど、批判っぽい感じに読まれるといやだなーと思ってアップしてなかったモノを少し修正してアップします。
    改善要望案です。
    というよりも、
    「機能分類じゃなくて、ユーザーの使う流れを考えてコマンドを配置しよう」
    というユーザーインターフェイスに関する考え方を具体例をあげて考えているテキストです。


    たとえば、まず【「マイミクシィ最新日記」に表示させない】を使いたいと思ったとする。
    実際にシミュレーションしてみよう。
    「本当に最新日記に表示させないようにしますか?」の確認が出て「表示させない」をクリックするまで実行されないので、その直前までを実際にちょっとやってみてほしい。
    そうすると以下の話が分かりやすいと思います。


    mixiには、【「マイミクシィ最新日記」に表示させない】という機能がある。
    マイミクから外すわけではないが、その人の日記が更新されても最新日記の欄には表示させないという機能だ。(以下、「表示させない」と表記する)

    マイミクが増えすぎた人には、便利な機能だろう。
    だが、この機能を使うのは簡単ではない。

    この機能を使うとき、現在のmixiでは、次のように「行動させられる構造」になっている。
    だいたい「表示させない」を使うときは、人の日記を見ていて、今後新着には「表示させる必要はないな」と思ったときだろう。
    だが、人の日記を表示しているページに、そのボタンはない。
    まず、自分のトップページへもどらねばならない。
    次に「マイミクシィ管理」をクリックする。
    その人を項目を探す(標準設定では1ページ50件までなので、マイミクが255人にる人は、6ページめくりながら、探す必要が出てくる)。
    その人の項を見つけ出したら「表示させない」をクリックする。
    「本当に最新日記に表示させないようにしますか?」の確認に「表示させない」を選んでクリックする。

    ざっとまとめると、以下のようになる。
    【1】Aさんの日記を読んで、表示させたくないと思う。
     ↓
    【2】「ホーム」をクリックして自分のトップページへ進む
     ↓
    【3】左側の「マイミクシィ一覧」の下にある「マイミクシィ管理」をクリックする
     ↓
    【4】「マイミクシィ管理」画面から、該当の人を探す。
     ↓
    【5】「表示させない」をクリックする(確認後、再度クリック)。
    以上の長い道のりを経て、ようやく「表示させない」が出来る。

    これは使い辛い。
    最低でも4回クリックする必要がある。
    「最低でも」である。
    そもそも、「表示させない」の機能がどこにあるのか判りにくいため、実際には、あちこち探さざるを得なくなる。

    使っている時に、もっとイライラするのは、再度、探し出さなければならないことである。
    「表示させない」と思った人のページにボタンがあれば、すぐに出来ることなのに、いったんその人のページから抜けて、たくさんのマイミクの中から、再びその人の名前を探さなければならないのである。

    「作り」としては、どうしてこう使ったのか分かるような気がする。
    機能を分類して、その分類にしたがって、配置したのだ。
    「表示させない」コマンドを、「マイミクシィ管理」に分類するのは自然なことだ。
    そして「マイミクシィ管理」を、自分のページに配置するのも自然なことだ。

    ユーザーインターフェイスを考えるうえで、失敗しやすい点だ。
    「機能の意味」だけで分類してしまうので使いにくいインターフェイスになっている。

    使う人の流れで考えるとこういう作りにはならないはずだ。
    「表示させない」を使う場合は、ほとんど限られる。
    その人の日記を読んだ後に、「表示させない」を使うことを思いつくだろう(というか、それ以外に考えられないけど、どうだろう?)。

    利用の流れで考えると、その人の日記のページに、「マイミクシィ管理」コマンドがあるべきだ。そして「マイミクシィ管理」をクリックすると、「紹介文を書く」「マイミクシィから外す」「表示させない」「グループの追加と編集」のコマンドが表示される(その人に対する「マイミクシィ管理」コマンドが表示される)と良い。

    そうすれば、以下のような流れになる。

    【1】Aさんの日記を読んで、表示させたくないと思う。

    【2】「マイミクシィ管理」コマンドをクリックして「マイミクシィ管理」画面へ進む。

    【3】「表示させない」をクリックする(確認後、再度クリック)。

    って、たったこれだけでOK。

    しかも、使いたいと思ったとき、そのページにコマンドがあるので、探さなくてもよい。どこにあるか直感的に分かる。あちこちページを飛びまわって探す必要がなくなる。
    また、対応する人のページからコマンドに進むので、「表示させない」と指令するだけですむ。該当する人を再度探すという不必要な手間をはぶくことができる。

    実は、これは“「マイミクシィ最新日記」に表示させない”だけの問題じゃない。
    「マイミクシィ管理」の「紹介文を書く」「マイミクシィから外す」のコマンド、「マイミクシィ一覧」の「グループの追加と編集」も同様な使いにくさを持っている。
    とくに機能分類的に考えても「マイミクシィの管理」である同系列の機能が「マイミクシィ管理」と「マイミクシィ一覧」の別の場所にあることも混乱の原因になっている。

    以上は、リニューアル以前からあった使いにくさだ。
    今回のリニューアルでは、「使う人の流れにそってない」という欠点が、さらにはっきり分かるようになってしまった。
    単純に考えて、「日記を書く」はよく使うコマンドだろう。1クリックで日記を書く画面へ進んで欲しいと多くのユーザーは思う。
    だが、現在、日記を書くためには、2クリックか、画面を下部までスクロールさせてクリックの2通りしか方法がない。
    それ以外にも、機能分類の都合で構成されているために、使いにくくなっているヵ所が多々ある。
    使う人の流れで考えなければ、mixiの機能が増え、便利にしようと思えば思うほど、不便になってくる危険がある。

    くどくどしい書き方になってしまったけど、以上、mixiが使いやすく楽しい場になる方向にリニューアルされていくといいなーと思って、書きました。

    こういうことは、作る側が、使う側のことを考えていれば自然にできてしまうことだと思うので、mixiの人にぜひ『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』を読んでほしいと思いました(関連項目「重要ヒント 4つの距離!」「パーティーとの距離感をつかめ!」「第2の距離は、気持ちをそろえる」「使える“オバQ”精神」あたりを特に)。
    コメント
    今日、日記の修正(既に書き込み済みの日記を再編集して登録する行為)をしてみましたが、強烈でした。
    編集する日記を選択して、修正を加えた後、”編集する”というボタンを押すと日記を上書きします・・・

    ちょっと脳が解けそうになるので、試してみてください。
    なるほどー。具体的なコマンドを示して書いていただけるととてもわかりやすいですね。
    「日記を書く」コマンドがこんなに目立たない存在なのは確かにめちゃくちゃ謎です。
    「マイミクシィ管理」が自分のページにあることについては、強いていえば、相手のページに足あとを残さずに編集できるというメリットはありますね。
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