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2007.09.02 Sunday

マイケル・ムーア監督『シッコ』観た

0
    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』観にいこうと出かけたのがちょうど昼。
    もう昼間でもそんなに暑くない。
    劇場に到着するとすごい行列。
    しかも、すでに夜の回まで全て「お立ち見です」との表示。
    しょうがない。違う映画でも観て帰ろう。
    ペドロ・アルモドバル監督作品『ボルベール 帰郷』を観ようと映画館に向かう。
    ペドロ・アルモドバルは、おっぱい山脈に登る傑作映画『トーク・トゥ・ハー』の監督だ。
    が、映画館に到着すると、違う映画の看板が。
    間違えた。
    だが看板を観ると、『シッコ』(公式)観て、30分休憩して『キサラギ』(公式)というコースが可能というタイミング。
    『キサラギ』は、周囲で大絶賛する人が続出の作品で、ぜひ観なければ!
    と思っていたので、予定変更で『シッコ』→『キサラギ』に。
    というわけで。
    『シッコ』はほとんど、時間つなぎぐらいの感じで、さほど期待してなかった。
    もちろんマイケル・ムーア監督だから、つまらなくはないだろーが。
    アメリカの医療保険制度がテーマだということで、
    「そんなの関係ねぇ」とまでは言わないが、ピンと来ないんじゃないかなー。
    と思ってたのだね。
    だが、しかし!
    傑作。大傑作!
    あまりにも大傑作。
    メッセージがあって、テーマがあって、笑いがあって、涙があって、感動がある。
    ドキュメンタリィじゃなく、映画として傑作。
    涙っても「誰かが死んで音楽ボリュームあがって」式の単純なものじゃなく、哀しさと感謝と悔しさと感動が入り混じったような涙のシーンがあって、すごい。
    あまりにも感情が揺さぶられてしまったので、気持ちの切り替えができず。
    相棒も同様だったので。
    楽しみにしていた『キサラギ』をこのまま観るのは、もったいないと判断。
    それどころじゃないよ!
    この鑑賞後の感動を反芻しなくちゃ。
    というわけで、『キサラギ』観賞は延期。

    アメリカ保険制度なんて興味ないって人もぜひ観ることをオススメ。
    システムの話なので、予備知識なくても、ぜんぜん判る。
    あと、ムーアの権力批判的なスタンスが映画としては後味が悪いよなーと思っている人も、ぜひ観てみてみて。もちろんアメリカ医療保険制度や権力に対して、辛辣で、すごい批判的なんだけど、映画そのものは前向きに終結する。すごく。
    ジョン・レノンの「イマジン」が頭の中で流れるぐらい前向きに。
    元気を取りもどしたい人にオススメ。
    ムーアの「世界は変えられるんだ」という強い意志が、ちょっと恥ずかしいぐらいにメッセージされるポジティブな映画だから。

    ■関連
    『医療崩壊 「立ち去り型サボタージュ」とは何か』感想
    コメント
    「シッコ」面白そうですね。なんか、日本の医療制度も人ごとではないようで、神奈川県の一部では医療特区とか言って、株式会社の病院が出来たそうですね。日本も医療改革の名の下にアメリカ式に向かってひた走ってるとか…。
    「キサラギ」面白いですよ!テレビドラマでもいいような気もしますし、私の見た映画館では画質が悪かったですが、でもとても面白かったです。
    • ★さとこ
    • 2007.09.02 Sunday 16:17
    初めまして☆わたしも映画みました。あれが日本の未来ですよ。みんな民営化でどうなるかわかってないです。いよいよ郵政民営化がはじまります。郵政民営化はアメリカが日本の国の資産を奪う為の要求で売国です。げんにニュージーランド、フランスなど世界各地で失敗して国営に戻り、英のブレア首相は世界で日本だけが逆行してると指摘。サービスはよくなるどころがどんどん値上がり。郵貯破綻です。森田実「アメリカに使い捨てられる日本」等多くの本でマスコミの書けない年次改革要望書について書かれています。安倍さんも小泉さんも東京都知事の石原さんも市場原理主義の政策ではなから弱者や地方きりすて、都市や富裕層だけが儲かるシステムです。最近言われるワーキングプアや地域格差はそういう考えによる規制緩和や民間にたくす政策が原因。これから格差はどんどんひろがり、1割の金持ちと9割の貧乏で、たくさんの人が働いても働いても報われない日が来ようとしています。政治や経済に興味がないためにマスコミに操られ、全く気づいてない日本国民が多すぎます。「国富消尽」「民営化で誰が特をするか」「官僚とメディア」経済やメディア操作やグローバル化やアメリカの現状などの本を読んでみて下さい。失礼しました☆
    • 2007.09.03 Monday 22:45
    民営化に関しては、あまりにも知識がないため、ぼくにはよく判らない。そういうレベルのぼくでも、ちゃんと楽しめる映画なので、すごいなー、と。医療保険制度の映画だと思って見逃す人がたくさんいると思うと残念。

    ただ、「これから格差はどんどんひろがる」ってのは、どうしても実感として、うーんほんと?と思ってしまいます。どうしてそういう未来がくると予測できるのか、だれか具体的に教えて(もしくは良い参考資料を教えて)。

    ビデオニュースドットコム
    「映画特集 マイケル・ムーアは終わったのか」
    http://www.videonews.com/on-demand/331340/001149.php
    なんてのがありました。
    PART1、PART2あわせて151分もあるけど。
    PART1では、事実からズレちゃった感想レベルの批判をしてる人がいて、でもPART2では町山智浩がちゃんと、やんわりと事実訂正していて素敵です。
    • 米光
    • 2007.09.05 Wednesday 02:12
    郵便局の民営化をアメリカの保険業界が強力に主張した意味合いが、このシッコを見てよく分かりました。
    そして、簡易保険制度は、10月の民営化でなくなります。大正時代に発明された簡易保険は、世界第十位の保健国家に引き揚げました。誰でも、どこでも入れる保険、じょうげんはあるが、が、なくなります。
    映画を見て、郵政民営化がイカに、アメリカの保険会社を利するものであるかと考えることができます。
    • Orwell
    • 2007.09.08 Saturday 15:10
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