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2006.03.11 Saturday

「本の雑誌」、和田伸一郎『メディアと倫理』

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    『本の雑誌2006年4月号』の「めったくたガイド」、米光担当、小説以外のオススメ、大プッシュは二冊。
    一冊は、和田伸一郎『メディアと倫理 画面は慈悲なき世界を救済できるか』

    戦場、被災地などを、テレビ画面で見ている自分。「お茶の間」で気楽に見ていても、誰にも責められない。姿勢を正して真剣に見ても、その子が救われるわけでもない。という現実に対する無力感。
     そんな倫理的ジレンマを出発点としたメディア論で、単純で安直なメディア批判じゃない。メディアの特性と表現(もしくは表現の受け取り方)を考察している一冊。
    “見る者は画面を見る空間に退きこもっても、世界に<繋がっている>状態に在ることができる”(P47)ことへの恐れと、そうした流れに抗う映画の動きを『誰も知らない』『エレファント』『ヴァンダの部屋』を具体例に語る。
    ハイデガーやヴィリリオの用語が使われていて、言葉は難しいのだが、論旨が明瞭なので(ハイデガーやヴィリリオの思想を知らなくても)すらすら読める。
    読んでいて、頭に浮かんだのは、村上春樹『アフターダーク』だ。
    もう一冊の大プッシュは、また。
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