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2006.01.25 Wednesday

「驚異の1525手! 詰将棋最長手数 ミクロコスモスの世界」がおもしろい

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    詰将棋は、王手の連続で攻め、逃げる側は最善手で逃げる。
    理詰めで一本道の最短手順で詰めていくものなので、
    長い手数の問題を作るのは至難の業だ。
    (と、思う。将棋は、ルールを知ってるぐらいで、詳しくないのだ)

    で、
    詳しくないぼくでも、
    『将棋世界2月号』別冊付録「驚異の1525手! 詰将棋最長手数 ミクロコスモスの世界」は、おもしろい!

    詰将棋最長手数記録作品「ミクロコスモス」の解説と「ミクロコスモス」の作者・橋本孝治による「ミクロコスモスを巡る詰将棋の世界」で、全80ページ。

    詰将棋の歴史を、抜粋してみると。
    1755年に「持駒変換」という技法を駆使した611手詰が発表される。
    1955年に875手詰発表。
    1982年に「練取り」や「はがし」の手法を組み合わせた「メタ新世界」で941手詰発表。
    1985年、「駒位置変換」を使って789手詰の「イオニゼーション」発表。
    1986年に、橋本孝治が「駒位置変換」と「馬ノコ」を掛け合わせた「ミクロコスモス」を発表。その後6手伸ばした改良図を発表。

    なんだか、わからないけど、すごい!
    ミクロコスモスの記録は、20年たった今でも破られてないそうだ。

    作者本人の解説も、楽しい。
    長手数の詰将棋を作るには構造が必要で、これを趣向と呼ぶそうなのだが、複数の趣向を、足し合わせたり、掛け合わせたりすることによって、長手数を作り出すそうだ。
    橋本孝治は、「ミクロコスモス」の構造を式で表す。
    「(と金+持駒変換)×香の位置変換×馬鋸」
    なんなんだ。
    詰将棋造が、構造式で示されるにも驚くが、
    「持駒変換」とか「馬鋸」なんていう独特の用語のカッコよさにもしびれる。
    「ミクロコスモス」以降の試みでは、
    構造式を表すには、足し算、掛け算では不足で、
    べき乗、指数関数の世界へと広がっているらしい。

    盤面に全宇宙がある!
    といった感慨をしみじみと受ける楽しさ。

    【余談】
    別冊付録「驚異の1525手! 詰将棋最長手数 ミクロコスモスの世界」は、「あそびをせんとや」の紹介で知りました。

    *追記(0125)
    「詰将棋は、王手の連続で攻め、逃げる側は最善手で逃げる。
    理詰めで一本道の最短手順で詰めていくものなので」と書いたけど、最短手順って、玉側が間違えれば最短になっちゃうので、「最短手順で詰めていく」は正確な記述じゃないな。
    玉側はなるべく「長く逃げる」のであります。受ける側が間違えない場合の最短、というより唯一解なので最短も最長もないのか(もしまだ間違ってたら、詳しい人、指摘よろしく)。
    解説の『「ミクロコスモス」とコンピュータ』の章にも“将棋の実戦では「どんな逃げ方をされても詰む」ことだけを確認すればい良く、「最長の逃げ方は何か」を考える必要がないため、研究する人が少ない”ので“コンピュータによる詰将棋の解答能力の進歩は鈍化”しているって書いてある。
    コメント
    長手の詰め将棋といえば「詰むや詰まざるや」ですねー。高校生のときに読んだなあ。611手の作品が出てます。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582802826/
    • まつなが
    • 2006.01.25 Wednesday 11:23
    なんじゃこりゃ!
    すごい!
    ミクロコスモスより長い詰め将棋を考えることも大変でしょうが、これよりカッコイイ名前にしなければという難題が!
    • Red56
    • 2006.01.25 Wednesday 23:02
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    詰将棋最長手数
    詰め将棋、熱い。 作者のウェブサイトに 棋譜が載ってたので追ってみたのですが、 ...
    • 「スナフキン午後」
    • 2006/01/25 4:45 PM
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