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2005.11.16 Wednesday

スマーフ村が爆撃される

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    スマーフスマーフは、ベルギー生まれの作家Peyoが描いた絵本のキャラクター。スマーフ村で暮らす森の精。欧米では昔から親しまれているキャラクターで、そのスマーフを使ったユニセフの新キャンペーンが、Don't let war destroy the children's world.(子供の世界を破壊する戦争を放っておくな)。
    スマーフ村が爆撃で悲惨な状態になります。
    “第三世界で苦しんでいる人々の姿をテレビで映す、という常套手段ではもう視聴者の反応は得られない。戦争の悲惨さを印象強く伝えるためには、ベルギー人にとって最高に幸せな記憶が戦争によって壊されるところを描かなければいけない。制作者はそう判断したらしい(ちなみにスマーフはベルギー生まれ。日本でいえば、サザエさん一家が爆撃で焼け死ぬ、みたいなもんなんだろう)。そして狙い通り、CMは大きな反響を巻き起こしているわけだ。本当は腕や頭部を失ったスマーフまで生々しく描く予定だったらしいけど、さすがにそれは自粛したようだ。”(「インサイター」より)

    現実に近いと考えられる実写映像より、衝撃を与える架空のアニメ映像。
    次の「萌え発想術」のテーマにどうだろう?と考えたけど、このCMをどう考えればいいのか自分の中でまとまらない。
    みんなは、どう思う?

    LINK:
    Ads of the World.com:unicef sumrfs video:playで画像(荒い)
    The Next Left:Unicef's Smurfs village bombing video:下の*UPDATE: I uploaded a version I found without sound HERE.で、ニュースで紹介された映像が視聴可能。
    unicef Press centreFAQ: “Smurfs: What’s it all about?”:ユニセフのFAQ
    NBC NEWS:UNICEF Kills Off Smurfs In TV Ad:NBCのニュース
    コメント
    "共感"ということでしょうか。
    「悲惨な現実」は"現実"ということ自身が共感の拠り所になっていますが,自分たちが裕福になればなるほど逆に共感しにくくなる。その点アニメなどフィクションは感情移入しているので共感を呼びやすいのだと思います。
    • まつなが
    • 2005.11.16 Wednesday 12:16
    共感できなくしている壁って何なのでしょうね??
    すみません関係ありませんが、いつも「こどものもうそう」で検索してやって来ているのですけど、最初のページにあるweb拍手を押すと、「登録されていないIDです。web拍手を送ることはできません。」と出てしまいます。
    • vf
    • 2005.11.16 Wednesday 13:44
    「距離感」はどうでしょうか?
    実写映像だと現地までの実際の距離で考えてしまうけど、
    フィクションだと現実には存在しないので、それが好きな人は日頃から「すぐ近くの出来事」だと妄想してしまいますよね。
    • しょーぐん
    • 2005.11.16 Wednesday 21:29
    「落差」。まず変わらないだろうと思っているものが崩れる衝撃。例えばガンダムや北斗の拳ではうまくいかないのではないでしょうか、闘争が当たり前すぎて。
    「当然」。一方でニュース映像は長年そういった貧困や戦争を映し出して来たので意外性がない。

    当たり前のことになってしまいました。萌え発想術とリンクさせられなかった。
    この件の次のエントリを心待ちにしております。
    • an-shida
    • 2005.11.16 Wednesday 23:46
    ”感情移入のさせ方”が効果的なのかと思いました。

    第25回で、
    > まず「感情移入しやすい状況」から感情移入させておいて、
    と書かれていましたが、
    まず、花とかちょうちょとかキャンプファイヤーの楽しげ/入りやすいところでほんわか感情移入させてから、突如爆撃シーンに入ることで、共感しにくい嫌な場面にも感情移入させられているような。

    実写でも、(比較的入りやすい)幸福な状態から急激に不幸になっていったら、少し衝撃を受けるような気がします。
    • たき
    • 2005.11.17 Thursday 00:47
    「愛着」の問題と思って考えました。
    ふだんから身近に感じて,家族や友達のように感じていたキャラクターが悲惨なめに遭うから,受け手のショックが大きいんだと思います。
    そのキャラクターへの愛着が大きい人ほど,大きなショックを受けさせられるやりかただと思います。
    戦争にたいする問題意識の有無とは関係なく,キャラクターへの愛着度によって与えられるショックの大きさが変わってきそうです。
    • 2005.11.17 Thursday 09:59
    アニメ映像として単純化や強調することで悲惨さを効率よく伝えられるからではないでしょうか。
    さらに単純化されて削ぎ落とされた情報を受け手が補うことで「スマーフ村爆撃」の物語に「萌える」ことが出来るのではないかと思います。
    • ドル
    • 2005.11.17 Thursday 13:09
    an-shidaさんの「落差」というコメントに納得するものを感じました。
    ちょっと違うかも知れませんが、ドラえもんの声優交代の時に感じたショックと近いんじゃないか、というような気がします。
    「メタ事件」というか、既存の「設定」そのものを揺るがす事件に対するショック、とでもいえばいいんでしょうか。
    • シダ
    • 2005.11.17 Thursday 22:19
    an-shidaさんの「落差」というコメントに納得するものを感じました。
    ちょっと違うかも知れませんが、ドラえもんの声優交代の時に感じたショックと近いんじゃないか、というような気がします。
    「メタ事件」というか、既存の「設定」そのものを揺るがす事件に対するショック、とでもいえばいいんでしょうか。
    • シダ
    • 2005.11.17 Thursday 22:19
    http://www.ad-awards.com/
    ↑の国連地雷キャンペーンのCM(Directory>sort by category>non-profit>UN Mine Action)なんかと同じようなノリを感じました。

    「通常有り得ない」と思っている、非現実的な状況が起こってしまう衝撃、次の瞬間、それが現実に起こっている国があるという事実を強く感じさせる。
    「決して別世界の出来事じゃないんだ」という感覚を持たせる効果はあると思います。

    上のCMも、タイトルわかってると覚悟完了して見られる(それでも最初に見た時はショックでした)ものの、不意打ちで見るとかなり衝撃を受けそうです。
    ただ、強烈なだけに賛否はあると思いますが…
    • ぽんた
    • 2005.11.17 Thursday 23:38
    意見ありがとう。コメントを参考に、「萌え発想術」原稿、書きました。「落差」ってキーワード、国連地雷反対CM、使わせていただきました。推敲してるうちに、やっぱりなかなか巨大なテーマであることに気づき難航難航。
    月曜日アップ予定。タイトルは、「戦時下のサザエさん一家」。
    • よねみつ
    • 2005.11.18 Friday 11:05
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