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2005.06.20 Monday

新聞記事など信じてはいけないなんて当たり前

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    知人が、

    で、事故率なんぞ調べると驚愕!
    中華航空は100人乗せると93人しか生還できない!
    7人どこ行っちゃうんだぁああぁあああ!?

    って書いてたので、いやいや、それはありえないって言うと、
    危ない航空会社ランク…3千人がANAに流れた!? (夕刊フジ)って記事に、そう書いてるもん!って。
    いや、たしかに、この記事を読むと、そうしか読めない。

    記事にデータが載っている。

    (7)日本航空…1.36% 1985年
    (17)中華(台湾)…7.16% 2002年

    で、

    【注】事故死亡率は、事故死亡者÷「機体の定員×飛行便数」


    って計算式が出てて、
    って、ええーその計算式で%はないでしょ。100かけないの?って、もういきなり不信感ばりばり。
    日本航空…1.36%って、100人に1人以上死ぬってことですか? あ、ありえないだろー。

    で、
    米国の任意団体「エアセーフ」がまとめた航空会社別の事故死亡率データだ

    って書いてあるので、探してみると、
    データ元は、↓ここ。
    Fatal Event Rates for Selected Airliner Models(AirSafe.com)
    Fatal Events and Fatal Event Rates(AirSafe.com)

    いきなり冒頭に書いてあります。
    The following airliner models are ranked by the rate of fatal events per million flights.

    100万フライトにつき死亡事故が起こってる率ですよね。
    100万フライト、ですぜ。
    夕刊フジの記事に書いてる計算式は、ぜんぜんちがう。
    データの数値、勝手にパーセントにしちゃダメじゃーーーん。
    そもそも、事故死亡者が7%とかって、常識で考えてもおかしいことを平気で書いて、しかも、
    飛行機に乗る前も乗った後も、結局は、自分の身は自分で守らなければならない、といえそうだ。
    なんていう思考停止な締めですよ。
    航空会社は、こんなデタラメ書かれて怒らないのかな?
    この記事の下に、Ads by Googleで、航空会社の広告が出てるのが、なんとも皮肉な感じで、そんな宣伝してる場合じゃないっしょ!

    まぁ、新聞記事を読む場合も、結局は、自分で情報を吟味して、嘘だらけの情報から、自分を守らなければならない、といえそうだ。っつーことでしょうか!

    谷岡 一郎『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』って本は、新聞等に載ってる調査がいかにいいかげんだったり、嘘だったりするかってことがクリアに書かれてあって、目から鱗落ちまくりのオススメ本です。
    コメント
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2005.06.21 Tuesday 12:00
    率という意味では、100は掛ける必要がありません。
    %は÷100って意味だから、100を掛けたくなるのかもしれませんけどね。

    新聞記事は%で書いてるけど、ppmの間違いですね。
    もし、これが金融商品の記事で、利率を1000倍で書いてしまったら笑えますよね。
    • 筋肉にきく
    • 2005.06.22 Wednesday 01:09
    うん。
    %って書いてるから、100かけないの?って書いたのですよ。まちがってないよね? まちがってる?

    • よねみつ
    • 2005.06.22 Wednesday 01:32
    ここで話題になっているのは事実の誤認と思いますが、しかし事実であっても、記事の書き方で印象がまるで変わります。
    最近話題のS社のエレベーター事故で、過去一年間に○○件の事故などとの報道があり、あたかもS社の製品が危険きわまりないかの印象の記事がありました。でもエレベーターも機械である以上、事故がゼロと言うことはないはずで、安全性を評価するのであれば、他社の製品との事故率を比較するべきです。このような記述では、S社を貶める意図があるのでは、と疑われても仕方のない表現です。
    ところで某雑誌によれば、このS社はスイスに本社を置き、エスカレーターとエレベーターの世界的トップメーカーといいます。こちらの記事は、事故は事故として報じているけれど、事故件数や事故率には触れてません。危険な会社という印象は受けないかわり、世界的なメーカーだから安全とも言ってません。記事から受ける印象はまるで異なりますが、しかしこの記事もまた、事実の一面を著しているに過ぎないのです。

    いずれの記事も事実なのでしょうが、読者の受ける印象には大差があります。情報操作の恐ろしさですね。どんなに信頼されている情報源であっても、鵜呑みはダメ。真実を知りたいのなら、少なくとも三つ以上の情報源から調べる必要があるでしょう。

    • mousugugojyu
    • 2006.06.27 Tuesday 04:54
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    新聞記事など信じてはいけないなんて当たり前
    疑問に思ったことを ここまで調べつくす、 そのブレーキの壊れてる感じが偉い! 俺も見習おうっと。
    • ナナシ島の面白島
    • 2005/06/20 9:12 AM
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