2016.02.19 Friday
自分だけの小さなテーマをみつけること
宣伝会議『編集・ライター養成講座 上級コース』がスタートします。
上級コースという名で敷居が高くなっていますが、上級というよりも、実際には「実践コース」です。
自分が書いて、自分が編集して、実践として学んでいく講座です。
同じことを同じように学ぶのではなく、自分自身のテーマを見つけて、それぞれがテーマについて学んでいく。
講座の前半は、まず自分の書くべきテーマを探し、発見していきます。
テーマといっても、大げさなものじゃない。
逆に大きすぎるテーマではなく、小さなテーマにすべきです。
それについて一ヶ月一生懸命調べたり考えたりしたら一番になれるようなテーマにしぼる。
たとえば、ぼくは「こっくりさん研究家」です。
日本に、こっくりさんを研究して何かを書いている人は3人ぐらいしかいない。
しかも、そのうち2人は、どちらかというと「こっくりさん」で10円玉が動く理由を科学的に解明して、それを説明する方向の研究です。
ぼくは、こっくりさんがどのように遊ばれ、どのように伝わっているかを軸にしています。
「こっくりさんっていますか?」と聞かれて、「いませんよ」と答えない研究発表者は、おそらくぼくぐらいです。
(ぼくは、「こっくりさんという現象はあります」と答えます)
こうなると「夏の怖い話特集」でこっくりさんについての記事がほしい人や、番組をつくろうとしている人が、ぼくのことを見つけてくれます。
夏になると仕事がきます。
興味があって、大好きで、書きたいと思うテーマを見つけて、どんどん調べて、どんどん詳しくなって、どんどん書いてもらいます。
テーマの見つけ方や、調べ方や、書き方は教えます。やる気があれば誰でも実践できるように具体的な方法を教えて、課題として出します。やる気のでる環境をセッティングします。テーマをみつけるべく対話していきます(そのため受講生はマックス30人です。それ以上になると個別に見れなくなっちゃうからです)。
でも、どんなテーマにするか、どんなものを書くかは、実際にあなたがやっていきます。
ぼくには書けない。ぼくに書けないものを書いてもらうのが、実践のすごさです。
ぼくが師匠だとすれば、この講座はあっという間に師匠超えができます。
なぜなら、あなたが選んだテーマで、あなたが一番になるからです。師匠超えどころか、全人類超えです。
そうすることで、仕事をゲットします。プロとして活動します。
誰にもできないことができるから、仕事になるのです。
原稿を発表すると、意識が変わります。
読者を意識することが、実感として判ってきます。
そうすると、小さいテーマから出発しても、さまざまなことに関連していることに気づきます。
上級コースという名で敷居が高くなっていますが、上級というよりも、実際には「実践コース」です。
自分が書いて、自分が編集して、実践として学んでいく講座です。
同じことを同じように学ぶのではなく、自分自身のテーマを見つけて、それぞれがテーマについて学んでいく。
講座の前半は、まず自分の書くべきテーマを探し、発見していきます。
テーマといっても、大げさなものじゃない。
逆に大きすぎるテーマではなく、小さなテーマにすべきです。
それについて一ヶ月一生懸命調べたり考えたりしたら一番になれるようなテーマにしぼる。
たとえば、ぼくは「こっくりさん研究家」です。
日本に、こっくりさんを研究して何かを書いている人は3人ぐらいしかいない。
しかも、そのうち2人は、どちらかというと「こっくりさん」で10円玉が動く理由を科学的に解明して、それを説明する方向の研究です。
ぼくは、こっくりさんがどのように遊ばれ、どのように伝わっているかを軸にしています。
「こっくりさんっていますか?」と聞かれて、「いませんよ」と答えない研究発表者は、おそらくぼくぐらいです。
(ぼくは、「こっくりさんという現象はあります」と答えます)
こうなると「夏の怖い話特集」でこっくりさんについての記事がほしい人や、番組をつくろうとしている人が、ぼくのことを見つけてくれます。
夏になると仕事がきます。
興味があって、大好きで、書きたいと思うテーマを見つけて、どんどん調べて、どんどん詳しくなって、どんどん書いてもらいます。
テーマの見つけ方や、調べ方や、書き方は教えます。やる気があれば誰でも実践できるように具体的な方法を教えて、課題として出します。やる気のでる環境をセッティングします。テーマをみつけるべく対話していきます(そのため受講生はマックス30人です。それ以上になると個別に見れなくなっちゃうからです)。
でも、どんなテーマにするか、どんなものを書くかは、実際にあなたがやっていきます。
ぼくには書けない。ぼくに書けないものを書いてもらうのが、実践のすごさです。
ぼくが師匠だとすれば、この講座はあっという間に師匠超えができます。
なぜなら、あなたが選んだテーマで、あなたが一番になるからです。師匠超えどころか、全人類超えです。
そうすることで、仕事をゲットします。プロとして活動します。
誰にもできないことができるから、仕事になるのです。
原稿を発表すると、意識が変わります。
読者を意識することが、実感として判ってきます。
そうすると、小さいテーマから出発しても、さまざまなことに関連していることに気づきます。
「小さなテーマをつきつめたからこそ、世界につながることができるのだ」ということが実感できます。
ときどき「こんなマイナーなジャンルで作っても売れないですよね」と質問されます。違います。マイナーでも、小さくても、本当に好きで、戦略をもって、他の人が興味をもってくれる扉を作って、作品をつくりあげれば、ちゃんと伝わる。それどころか、みんなが作ろうとしている大メジャージャンルを選んで、そこでの争いに自分を見失ってしまうほうが危険でしょう。
誰も興味がないと思って調べていたことが、おおぜいの人が興味を持つことにつながっていることに気づきます。
受講生のオグマナオトくんは、「風車ってマイナーだからどうかなあ」と言いながら風車をテーマにしました。
でも、それがエネルギーの問題につながっていることに気づきます(もちろんエネルギー問題と関連していることはテーマにする前から知っているのですが、調べて書くことで、深く、より明確にどのようにつながっているのか実感できるのです)。
『天空の城ラピュタ』のオープニングとつながっていることに気づきます(そして、「エキサイトレビュー」で、オグマくんは、「風車で解く「天空の城ラピュタ」オープニングに隠された物語とは」という原稿を発表、爆伸びする)。
もちろんテーマを1つ選んだら、それだけの専門家にならねばならないわけではありません。
編集者やライターは、たくさんの専門家になることができます。
講座では、とりあえず当面の目標は「1つの身体と、3つの切り口と、7つのテーマを持つ」ことだと言っています。
7つのテーマのうち、まず1つをしっかりと築きあげる。
テーマをつらぬいて書くことを実感する。
そうすることで、次のテーマを見つけることができる。
風車をテーマにしたオグマくんは、いまではスポーツを独自の切り口で書くライターとして活躍中です(最近は『爆笑!感動! スポーツ伝説超百科』という本を出しました)。
誰も興味がないと思って調べていたことが、おおぜいの人が興味を持つことにつながっていることに気づきます。
受講生のオグマナオトくんは、「風車ってマイナーだからどうかなあ」と言いながら風車をテーマにしました。
でも、それがエネルギーの問題につながっていることに気づきます(もちろんエネルギー問題と関連していることはテーマにする前から知っているのですが、調べて書くことで、深く、より明確にどのようにつながっているのか実感できるのです)。
『天空の城ラピュタ』のオープニングとつながっていることに気づきます(そして、「エキサイトレビュー」で、オグマくんは、「風車で解く「天空の城ラピュタ」オープニングに隠された物語とは」という原稿を発表、爆伸びする)。
もちろんテーマを1つ選んだら、それだけの専門家にならねばならないわけではありません。
編集者やライターは、たくさんの専門家になることができます。
講座では、とりあえず当面の目標は「1つの身体と、3つの切り口と、7つのテーマを持つ」ことだと言っています。
7つのテーマのうち、まず1つをしっかりと築きあげる。
テーマをつらぬいて書くことを実感する。
そうすることで、次のテーマを見つけることができる。
風車をテーマにしたオグマくんは、いまではスポーツを独自の切り口で書くライターとして活躍中です(最近は『爆笑!感動! スポーツ伝説超百科』という本を出しました)。
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・Q&A「宣伝会議編集ライター講座 上級コース」シーズン7
・Q&A「宣伝会議編集ライター講座 上級コース」シーズン7
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