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2011.10.15 Saturday

講座生、その後の活躍:「編集・ライター講座 上級コース」シーズン3

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    宣伝会議「編集・ライター講座 上級コース」シーズン3(公式サイト)がスタートする。
    無料特別体験講座もあります。

    シーズン1・2の受講生から、その後の活動と、講座の感想をメールでもらったので何回かに分けて紹介。
    第三回目。編集の仕事についた人と、総合コースから電書雑誌に参加してもらってイラストを描いているイトウさん。

    イトウエルマ
    イラストに文章をのせてみたくて総合コースを受講、そこで米光さんに旅のスケッチブックを見ていただいたご縁から電書雑誌よねみつにお誘いいただきました。
    いきなり「コマ割りしてiPhoneで読めるようなマンガかいて〜(初心者目線で)」と言われて試行錯誤しながら創刊号の電書雑誌よねみつに参加。(電書女子シリーズです 汗)
    そこで一緒に記事を書いていらっしゃる深川岳志さんがその創刊号を日経ビジネスアソシエの副編集長をされている方に見せて下さいまして。
    本誌特集記事のイラストを担当させて頂きました。(電書雑誌よねみつがポートフォリオ代わりでした)
    そして米光さんが参加されている東京マッハという句会の様子を日経BP社が電子書籍化する企画で句会を素人目線でレポするマンガのお仕事も頂きました。(ただ今進行中)
    この後は日経ビジネスオンラインで俳句に関する素人目線のマンガ(イラスト?)の連載のお仕事が発生しそうな…汗

    初心であることだって武器だ! と米光さんが講座で話され、私の中から可能性を引き出して下さいました。
    それを電書よねみつの繋がりでもって拾い上げて下さる方に出会いました。
    マンガを描くようになるとは正直思っておりませんでしたから、人の縁とこの展開にびっくりです!
    高橋(仮名)
    (受講時)出版社の雑誌編集者→(受講後)フリーランス編集者/ライター

    ・講座後の活動
    講座終了後、3カ月くらいしてフリーになりました。フリーになるぞ!という見込みもアテもあんまりなかったのですが(笑)、約1年が経ち、なんとか順調に仕事をしています。
    以前は雑誌編集がメインでしたが、フリーになってからは縁あって書籍の編集やライティングに関わるようになりました。ほかに、経歴書をもって出版社や編プロに売り込み、ライターの仕事を得たりしています。
    書籍は読み物系のビジネス本のようなのが多いのですが、情報をパッケージ化して届ける雑誌と違って、書籍は「知恵」を提供するものだ、と一緒に仕事をさせてもらっている人に教わりました。「知恵」は言われるだけではわからないので、じわじわと実感してもらうために、読み手の頭に浮かぶだろう気持ちを汲みながら、その人の手を取って森に分け入っていくように丁寧に言葉をつくっていっています。そういうところがとてもおもしろいと感じています。

    ・どんな講座だったか
    本業で編集者をしていたものの、日々の仕事に追われて視野が狭くなりがちだったので、幅広い考え方を学びたいと思って参加しました。
    行ってみたら、まぁ〜おもしろい。まぁ〜フシギ。実践的とは聞いてはいたものの、実践というのが編集やライティングというよりは、もっと根本的な次元?というんでしょうか、「自分の視点を見つける」実践、でした。
    これは、署名ライターではなく基本的に黒子の編集者をしていた私には、とっても目からウロコでした。結局、私はその後もどちらかというと黒子をしているわけなのですが、“自分色”を捉えないと排除もできないので、いまの仕事に役立っている手応えがあります。また、それ以上に、ほかの受講生がどんな思考で課題に取り組み、どんなアウトプットになっているのかを見させてもらうことが勉強になりました。
    そして、一番「通ってよかったな」と思うことは、楽しい友人が増えたこと。編集者になりたい仲間というよりは、米光講座を「おもしろい」と感じる、感覚の近い友人たちに会えたことが、その後の刺激にもなり、得難いことだったなぁと思っています。
    北川佑佳
    【簡単な経歴】
    2006年4月 新卒でA社(商社)に入って自動車部品の海外営業
     ↓
    2008年7月 転職してB社(商社)でバイク部品の海外営業
     ↓
    編集・ライター養成講座総合コース(19期)
     &
    編集・ライター養成講座上級コース(1期)を受講
     ↓
    2010年12月
    転職してC社(編集プロダクション)で自動車雑誌の編集
    昔から何よりも本を読むことが好きでした。
    海外営業もやりがいがありましたが、「やっぱり編集者になりたい」という思いが強くなり、講座に通って改めて転職を決意した、そんな経緯です。


    【今の仕事内容】
    作っているのは、国産セダンのドレスアップ専門誌です。平たく言うと改造車ですね。
    仕事内容は、「全部」です。
    編プロなので、企画会議〜取材〜執筆〜校正まで、全て自分たちで行っています。
    私も全部やります。プラス、入社年次が若いので雑用もこなします。(掃除とか配本とか)

    取材だと、例えば、
    ■全国のドレスアップカーの展示イベント取材(1日で30〜50台くらいひたすら撮りまくる)
    ■オーナー車の単独取材(3時間くらいかけて1台をじっくり撮りまくる&オーナーに直接話を聞く)
    ■メーカーやショップ取材(新製品の取材、お店の紹介など)
    こんな感じです。

    執筆は、大体毎月20ページくらいを担当します。
    毎月「死ぬコレマジで死ぬ」と思いますが案外死にませんし元気です。

    【仕事以外にはこんなことしてます・してました】
    編ラ総合コースの卒業制作では、『女の不倫はいじらしい』というタイトルで記事を書きました。
    上級コースでの活動の一環として電書フリマに参加。
    電書フリマでは、『セックスを評価する女たち』という作品を販売させて頂きました。
    昔から「婦人公論」の愛読者でして…。
    芸能人とかじゃなく、自分と同じ一般の人たちの行動・感情の動きにすごく興味があるので、今も仕事の合間を縫ってすごーーーく細々と取材を続けています。主に不倫をテーマに。

    【上級コースの感想】
    親しみをこめて、私たちはずっと「米光講座」と呼んでいました。
    私にとっての米光講座は、「アイデアときっかけをくれるもの」でした。
    時には外に出て耳を澄ましたり、時には教室中を歩き回ったり。
    「あれ?私今何してるんだっけ」と不思議な気持ちになることもたくさんありました。
    でもすごく楽しかったです。
    それは、学ばなければいけないことをきちんと教えてくれる講座だったから。
    文章を書いて、それをきちんと批評してもらいました。
    プロの編集者やライターの方をゲストに招き、間近でリアルな話を聞かせてもらいました
    自分がどんな奴で何に興味があるのかを見極める方法も教えてもらったし、文章を書いた後にしなければいけない作業も知ることができました。
    電書フリマなんて、きっとこの講座に通ってなかったら知ることもできなかったと思います。

    柔軟に考えること、自分で動き出すこと。
    私の場合は、その2つがこの講座で得た一番の財産です。
    だから今、編集者として働けています。宣伝じゃなくて本当に。
    もう少し仕事に余裕が持てたら、米光講座シーズン6あたりにカムバックしたいです。
    高橋豊美
    【その後について】
    講座のメーリスでオルタナで編集員を募集していることを知り、応募したところ、編集部の方と繋がりができ、記事を書くに至りました。オルタナHPとヤフーニュースに配信されています。月に1本程度ですが、現在も細々と続けています。本業の仕事は変わらず続けています。今後もポジティブな意味で続けるつもりです。

    【講座の感想】
    自分マトリクス、Yes and、宣言すること、主観は伝わらない、事実と客観と具体で書くこと、自分を裏切らないこと、一番に手を挙げること(←これ、かなり重要です)。
    講座で自分の血肉になった言葉です。

    講座では、自分の得意がはっきりしている人が多く、ついていけないと感じました。私が何かを書こうと思って思いつくことが、自分の半径5メートル以内で起こるようなことか、地球一周分くらい遠い事実への演説混じりの問題提起かで、「自分目線」の事実が誰かに共感されることがほぼ無かったなと思います。

    そこそこ面白い、そこそこ楽しいということはあっても、誰かに熱く語りたくなるような事実が見つかりませんでした。そのうち、自分が何を発信したかったのか分からなくなり、書くことが億劫になった覚えがあります。

    すぐに答えを欲しがったり、how to を知れば解決した気になったり、手段さえ得れば自分の目標は達成したかのうような錯覚に陥っていました。自分の抱えるもやもやを誰かに解決してほしいと「自己啓発」に突っ走りながら他力本願街道まっしぐらでした。

    そんななか、震災が起こり『「被災者ホームステイ」でストレス緩和を』という記事を書きました。この記事は配信後すぐにヤフートップページのトピックスにあがり、取材先に反響が届きました。都民が被災者のために家の一室を提供するプロジェクトです。掲載後、提供者の登録数が数時間で倍になりました。

    自分の記事を読んで数千人の人が動いたことを知り、震えました。自分の文章で誰にどうなってほしいのか、初めて実感を持って考えることができました。

    たぶん、自分が何かをすることで、誰かの力になりたい。

    今はやりたいことは全部やろう、楽しいこと面白いことをたくさんしようと思って日々を過ごしています。

    講座の良さは、実践の場がたくさん用意されていること、実践するための情報がたくさん流れていること、事実しか伝わらないことを知れたことです。

    どんなに学んでも、実践にかなうものはありませんでした。自分のことがよく分かっていなくても、実践で自分をさらして、体で覚えること、かなり大事です。

    実践の場を得るには、とにかく、一番に手を挙げて仕事を得ることでした。早く「やります」と言わないと他の人の仕事になってしまうので。一番乗り、すごく重要です。

    それから、なるべく正直でいようかなと思うようになりました。いろんな見栄とか、いらないです。

    講座を受けて、小さな変化がたくさんありました。それがたくさん積み重なって、文章でも仕事の実務でも、発信力は少し高くなったかと思います。

    今でも受講した時のノートをたまに開きます。本心をうやむやにしたり、事実を曲げそうになったとき、「本当のことしか伝わらない」というメッセージにいつも助けられています

    長々と取り留めもなく書いてしまいましたが、講座受けて良かったです。肩の力が少し抜けました。
    下記は現在までオルタナで書いたものです。

    名前は「高橋豊美」で書いています。本業があるので、実名は出しません。


    【講座後に書いた記事】
    「発達障がい児にオーダーメイド授業を」
    「カンボジアの子どもたちにサッカーを」
    「被災者ホームステイ」でストレス緩和を
    「菜食」で食糧供給力の向上目指す
    書評)「人間性で時代を生き抜く」−−『社長のメモ』(渡邉幸義)Yahoo!ニュース
    書評)『地球大学講義録 3.11後のソーシャルデザイン』Yahoo!ニュース

    編集の仕事は、縁の下の力持ちで、あんまり表に出たくないというタイプの人もいて、ここで紹介していないけど活躍してるよって人もいるので、もっとたくさんいるんだけど、このへんで。
    従来のイメージの編集という仕事だけじゃなくて、もっと新しい、広い意味での編集という仕事が生まれてきていることも、現場の人間として、ぼくは実感する。
    紙の本を出すために何かを集めるだけじゃなくて、「内容があって、紙の本にするか、イベントにするか、電子メディアにするか、もっと違うものにするのか。アウトプットの方法を考えて、集めて編む」というタイプ。そういう編集。
    そういった実践も、やっていこうと企画している。


    ■リンク
    「編集・ライター講座 上級コース」シーズン3は何をやるか無料体験講座「発想のトレーニング」
    文章を書いたらチェックしたい17の項目改
    「勢いで書いた文章の方が良かったりする」の謎
    米光のライターの仕事
    「こうして編集者・ライターになりました」

    →第一回目、第二回目は下に続く。
    宣伝会議「編集・ライター講座 上級コース」シーズン3(公式サイト)がスタートする。
    無料特別体験講座もあります。

    シーズン1・2の受講生から、その後の活動と、講座の感想をメールでもらったので何回かに分けて紹介。
    第一回目。ゲストに編集者アライユキコが来てオーディションした回があって、その縁で、アライユキコが編集長を務める「エキレビ!」とWebマガジン幻冬舎「お前の目玉は節穴かseason2」でデビューし活躍しているメンバー3人。

    畑菜穂子
    ・どう活動しているか
    エキサイトレビューと、講座で行った電書フリマのために作った電書がきっかけで、Webマガジン幻冬舎「お前の目玉は節穴かseason2」のライターをしています。
    最近では、他の媒体のインタビューの仕事も少しいただけるようになりました。『フリースタイル』という雑誌や書籍などを作っている出版社でアルバイトもしています。仕事以外では、講座を通じて知り合った先輩や友人たちと「四姉妹」というユニットを組んでポッドキャストの配信や『季刊 四姉妹』という電書ざっしの発行もしています。

    ・講座がどうだったか
    「自分マトリクス」を使って自分でも気づかなかった興味の対象を知ることができたり、俳句を使った講義では、言葉の大小や幅を意識できるようにもなりました。頭だけでなく、耳や目、心などをフル活動する講義だったので、「わーっ」となることもあったけど、技術だけじゃなく広い意味での「書く」ということを吸収できました。スカイプを使ったやりとりで、「うまく書けたっていうのは褒め言葉じゃないよ」と米光さんから言われたことは、悔しかった気持ちとともに原稿を書くときにいつも思い出します。
    夏トマト
    【今やってる&やった仕事】
    ・「エキレビ!」レギュラー執筆中
    「電書雑誌よねみつ」連載中
    ・ラジオ番組の広報(twitter、Facebookの中の人)
    ・「幻冬舎ウェブマガジン」「お前の目玉は節穴かseason2」 第7回、第8回

    【取材】
    宣伝会議の編集ライター養成講座
    総合講座の講座生募集リーフレットに私の修了生インタビューが載ってます。

    【講座のこと】
    米光講座、楽しかった!
    学べる、ということはもちろん、
    大人になってからこんなに気の合う友達ができるなんて思ってなかったです。

    少人数制、そしてなにより専任講師というのが魅力で申し込み。
    宣伝会議の総合講座では色んな先生にお会いできたけど、 ほとんどが一回きりで名前を覚えてもらえることは稀。

    とはいえ米光さんは他にも大学や講座を兼任されていて
    3回目くらいの講義でも「名前なんだっけ?」と聞かれたりしました。
    「見てもらう」っていう受け身だけじゃ始まらないなって痛感しました。

    とにかく出せるものは出しまくってみました。
    課題提出はもちろん、講座の議事録とか、
    新聞部として講座での出来事をA4にまとめたり。

    課題を出せば赤が返ってくるし、
    相談すれば時間をとって面談してくれるし、
    やればやるだけアドバイスがもらえるんだって。
    だからやれるだけやりました。
    エキレビは、ほどよくゆるいテイストが自分に合っているなーって思ったので
    たくさん書いて送りました。

    チーム制になってからはすっごく密度が濃くって、
    いまでもしょっちゅう会ったり
    毎日のように連絡とって情報交換したりできる
    大事なライター仲間ができました

    ひとりでブログ書き続けてても今はなかったなって実感してます。
    ラジオの仕事では芸能人にたくさん会えたりして。
    忙しいけど、ほんと楽しいです。ありがとう米光講座!
    オグマナオト
    米光講座シーズン2卒業生のオグマナオトです。
    現在、エキレビ!レギュラーライター、『編集会議』でのインタビュー記事、webマガジン幻冬舎『お前の目玉は節穴か』での連載企画を担当しています。また、風車ライターとして『電書雑誌よねみつ』で「まわれ風車男」も連載中です。

    ちょうど1年前、米光講座を受けたことで自分のライターとしての可能性が広がっていきました。だからこそ実感した米光講座のポイントを3つご紹介します。

    ■自分自身を知ることができる。
    ライターになりたいけど自分には武器がない、得意分野がない。そんな風に考えてる人がいたら迷わず受講をオススメします。いま私は「風車ライター」なんて名乗っていますが、講座を受ける前までは「風車について書く」という以前に、「風車が自分の表現のテーマになる」という発想そのものがありませんでした。「自分の知らない自分」を発見できることが米光講座の魅力です。

    ■アウトプットとインプットの量がスゴい。
    講座期間中、たくさんの課題が出るはずです。そして課題を書くためには当然インプットも必要になってきます。仕事も抱えながらという方も多いと思いますが、その忙しさの隙をぬって何とか食らいついてください。ここを乗り越えられれば、ライターとしての基礎体力がついてくると思います。また、課題だけじゃ物足りない!という方にはさらなる実践の場を米光先生は用意してくれるはずです。

    ■実践の場とデビューのチャンスがある。
    シーズン2では「エキレビ!ライターオーディション」の他、講座以外の時間でも有志メンバーによるインタビュー取材、電子書籍の作成などなど、たくさんの実践の場とデビューのチャンスを用意していただきました。私のようにエキレビ!ライターオーディションで結果が出なくても、しぶとくチャレンジを重ねればその後にデビューのチャンスをつかむこともできます。用意される場には積極的に参加してください。
    ぼくも「エキレビ!」で書いていることもあって、講座卒業生というより、一緒に仕事している仲間という感じの3人。
    オグマくんは、だいぶ間があいて再度エキレビにチャレンジしてエキレビデビュー。ふたりが書いているのを見て「俺も!」って思ったにちがいない。
    一緒に学んだ仲間が活躍するのを見て刺激を受けるってのは、集まって学ぶ場の強さだと思う。
    同じ業界で活躍している人が、実は学生時代おなじクラスだったっていうのはよくある話。身近な人が活躍しているのを見るのは、それだけでそうとうな刺激と行動を起こすきっかけになる(「あいつがやってるんならおれも!」っていうのって強力なんだよ)。
    情報を交換したり、具体的な相談もできる。
    講座後に呑み会やったり、チームを組んでもらったり(講座終わった後でもチームで会っている話をよく聞く)、希望する人は課外活動に参加してもらったりしているのは、そういう場としても機能する講座にしたいと考えているからだ。

    ■リンク
    エキレビ! 畑菜穂子の記事
    エキレビ! 夏トマトの記事
    エキレビ! オグマナオトの記事
    エキレビ! 米光の記事

    「編集・ライター講座 上級コース」シーズン3は何をやるか無料体験講座「発想のトレーニング」
    文章を書いたらチェックしたい17の項目改
    「勢いで書いた文章の方が良かったりする」の謎
    米光のライターの仕事
    「こうして編集者・ライターになりました」

    宣伝会議「編集・ライター講座 上級コース」シーズン3(公式サイト)がスタートする。
    無料特別体験講座(10/22)もあります。

    シーズン1・2の受講生から、その後の活動と、講座の感想をメールでもらったので何回かに分けて紹介。
    第二回目は、編集ライターの枠から飛び出して活躍している人。
    「編集ライター講座」ってタイトルだけど、表現することの土台を自分の中につくる講座なので、編集ライターになりたいという人だけじゃなく、いろいろな人が受講してくれている。それも嬉しい。

    水藤友基
    4月からスカパーの「釣りビジョン」という 釣りチャンネルでディレクターを始めました。
    「SUGOIアワー」というブラックバス釣りの番組です。
    それから、オワリカラというバンドの 映像をときどき作っています。
    ↑「団地」「砂場」「レコーディングドキュメント……」
    あたりがそうです。
    あとは、釣りのライターの仕事です。
    長崎友絵
    出版社に勤務していますが、編集やライターといった職種にはついていません。
    もともと、編集者やライターなど、文章を書く仕事やその周辺の仕事につくつもりはなく、 「じっくり米光さんの授業を受けてみたい」と思ったのが、受講した理由のひとつでした。

    「サウンドスケープ」「自分マトリクス」「ポイント」などのワークショップでは、はっとする感覚、合点がいく感覚を味わう楽しさがありました。
    ワークショップを通じて、自分でも気づいていなかったことに気づかされることが多々ありました。
    私の場合、就学前から結婚して実家を出るまでの時間の相当部分を、母のいとなむ小さな美容院で過ごしたことの影響を、 思っている以上に強く受けているらしいことを痛感したことが、2回(※)はありました。
    講座を受けるまでは、父からの影響とか、父に対する複雑な感情ばかりが頭にあったので、意表をつかれてびっくりしました。
    ※1つは、「室内で気に入った場所の写真を3枚撮って、一番気に入った場所にパートナーを連れて行ってその理由を説明する」
     もう1つは「今までで一番長く続けていることを説明する」というのでした。

    講義では、”「感想」と「観察」”に関することが一番心に残っています。
    ”「感想」と「観察」”について、「観察」の好例としてあげられた中の1冊が、アゴタ・クリストフ『「悪童日記』でしたよね。
    「観察」を丹念に積み重ねるとこんなことになるのか!と驚きながら読みすすめました。 今まで読んだことがないタイプの小説だったので、衝撃的でした。
    「観察」の意識は、文章を書く場面以外でも頻繁によぎるので、相当なインパクトだったんだなと感じています。

    忘れられないのは、自分では書きたいことが書けたような気分になっていた文章について、 講義の際に、米光さんからことごとくもっともな指摘をいくつも受けたときのことです。
    家に帰って、講義で言われたことを思い出しながら、
    『悪童日記』やすすめていただいたノーマ・フィールド『へんな子じゃないもん』を思い返しながら、書き直しました。
    伝えたいことを、こまかな手ざわりも一緒に読み手に手渡せるだろうかと迷いながら書き直した、その過程が忘れられません。
    すごく難しかったし、迷いながらだったので、書き終えた時点では「これだ!」という手ごたえもなく、あまりすっきりしませんでした。
    米光さんに読んでいただいて、どうやら伝わったらしいことがわかって、 「伝えたいことが伝わった」という嬉しさはすごく感じました。あの嬉しさというか満足感は独特ですね……。

    受講して学んだことが、今の仕事に何か直接的な形で、すぐに役に立っているとはいえないかもしれません。
    とはいえ、ふとしたことで、講義で学んだことやワークショップで味わった感覚がよみがえることがあります。
    『悪童日記』や『へんな子じゃないもん』が小さな具体的な記述を丁寧に積み重ねて、 圧倒的な説得力や作品全体の力をうみだしているように、 ワークショップや講義を通じて得た小さな手ごたえや、はっとした経験が、時間をかけてじっくりときいてくるのだろうと感じています。

    あと、講座の内容とは直接関係ないかもしれませんが……
    講座にアライユキコさんが毎回のように来てくださっていたことも、私にとっては意味のあることでした。
    ときどき出る俳句の話は、「観察」の話に通じるおもしろさがありましたし、 垣間見えるおふたりの仕事の仕方、パートナーシップ(ほかにいいことばを知らないのですが)など、 すごくいいなと感じる要素がいくつもあったんです。講座を受ける前は思いもよらないことでした。
    弥生ハジメ
    ●どう活躍しているのか
    近いところでは新谷良子さんというアイドル声優さんの デビュー10周年記念展示会で行った謎解きゲームの ゲームデザインや台本執筆をやりました。
    みゅーじあむ
    みゅーじあむ2!
    じんわり。

    ●講座はどうだったのか
    あまり講座講座してなかったのがよかったです。
    外に出たり、課外活動があったり。
    「ライターの育成には場数と訓練が必要、だからその場を講座がつくる」 という考え方はとても合理的で納得の行くものでした。
    ゆりいか
    活躍といっても、ささやかなものですが、Twitter読書会では、SF小説家の新城カズマさんにインタビューしたのを皮切りに、ライトノベル作家の森田季節さん(代表作「ともだち同盟」)や評論家の藤田直哉さん(「社会は存在しない」編集)、詩人でサイファー主催の佐藤雄一さん(ユリイカや現代詩手帖で活躍)、劇評家のカトリヒデトシさん(カトリ企画主催「チェーホフのスペック」など)にインタビューや座談会を開き、様々なジャンルの方々に文学や読書について語っていただいています。

    Twitter読書会は一ヶ月に一回のペースで課題図書を決めて、今でもTwitterで活動中です。一番盛り上がった企画は「1000の小説計画」という「棺桶にいれてもっていきたくなるような傑作中の傑作」をTwitterでつぶやいて1000冊集めようという企画です。これが、多くの方に参加いただいて、3000冊以上の本が呟かれました。一時期、全国ハッシュタグランキングで一位になりました。(当時一番呟かれていたTwitterの地震情報ハッシュタグをほんの僅かですが抜いたのが自分でも驚きです)


    また、ライターとしては、adobeのインタビュー記事の編集や、R25WebでTwitter読書会についての紹介、BLOGOSにTwitter読書会の記事を書かせていただいています。他にも、バイトで匿名の書き原稿をやることもあります。

    そして、本名の堀田隆大名義で、友人たちと文芸誌「放課後」を作成して、文学フリマで販売しています。「図書館号」「理科室号」「保健室号」と制作して、今のところだいたい500冊以上は売り上げています。この文芸誌では、100人の門下生のいる古武道師範代から、漫画家のよしたにさん(ぼく、オタリーマン。の作者)音楽家?の魔ゼルな規犬さん、現役の高校生たちにインタビューしたり、書評や映画評、アニメ評などを書いています。また、ネットで知り合った人たちに誘われて、「クリルタイ」というサークルで、少しお手伝いをしています。


    個人ブログとしては、ホワイトノイズヘッドホンというブログで音楽レビューを時々更新、Twitter読書会ブログ、ゆりいからもとしての活動を記録したHPを更新しています。


    ■講座について 多くの人と出会えました。講座の人たちと終了後に飲みに行き、そこでたくさん企画の打ち合わせをしました。時には朝がくるまで語ったり、講座外で何度も打ち合わせをしたり、ほんとに多くの人と出会ったことが忘れられません。ちょっとこの一年間いただいた名刺を数えてみたら200枚を超えていました。実際に会って教えられたことは、ここには書き切れないほど、たくさんあります。
    講座は企画の作り方や、文章としてかたちにするときに大切なことを教わりました。話をすすめるときに講座の内容はとても実用的だったし、今でも使っているものばかりです。実際に、多くの人達と出会ってそれが仕事になる場所として、あの講座はあったと僕は思っています。

    講座のいいところは、個々の文章に応じて、個々にアドバイスできるところ。
    どのポイントでひっかかってるか、抜けてるか、どういう位置に自分がいるのか、というのは、なかなか自分自身ではわからない。そこを指し示してあげることができる。
    「自分が書きたいのはどういうことか」だって、実は、自分ではわからなくことがある。もちろん、ぼくがそれをズバリと当てることはできないが、やりとりしていくことで、それを見つけるための道を示すことはできる。
    本だって「こういうことを書きたいんだったら、この本を読むといいよ」というすすめ方ができる(みんなにぼんやりとすすめるのではなくて)。

    ■リンク
    「編集・ライター講座 上級コース」シーズン3は何をやるか無料体験講座「発想のトレーニング」
    文章を書いたらチェックしたい17の項目改
    「勢いで書いた文章の方が良かったりする」の謎
    米光のライターの仕事
    「こうして編集者・ライターになりました」

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