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2011.09.16 Friday

「勢いで書いた文章の方が良かったりする」の謎

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    何度も添削した文章より、勢いで書いた文章の方が評判良かったりする orz
    ってリアクションをもらった。
    昨日アップした「文章を書いたらチェックしたい17の項目改」はてぶコメント
    あるある! そういうことある。

    勢いで書いた文章のほうがおもしろい。
    じゃあ、どういうふうに推敲するといいのか。
    どうして勢いで書いた文章のほうが往々にして評判いいのか。

    ちょっと考えてみる。

    勢い勇んで書きたくなるほど伝えたいことがある。書きたい。書かずにはいられない。
    この気持ちは、文章を書くうえでとても大切だ。
    書きたい! 伝えたい! そういう気持ちがなければ、ろくな文章は書けないと言ってもいいぐらいだ。

    前のめりになってると、まずドンと書きたいことを書く。前置きや、いいわけを書かくヒマもない。不要な脱線もしない。
    これだけで「文章を書いたらチェックしたい17の項目改」の「削れる部分はないか?」の5個がほぼ勝手にクリアできる(・メタディスコース・不要な脱線・いいわけ・他人の言葉・最初と最後)。
    書きたいという気持ちに押されて書いている場合は、「内容を吟味しよう」の2項目(・伝えたいことが伝わるか?・誰が読むのか?)もクリアできるだろう。
    勢いで書けるときは、書きたいゴールが何となく見えているときだ。見えているからこそ、書きたいという衝動にかられる。
    ゴールまでの道筋も何となく3点ぐらいポイントが見えてる。それがどう結びつくかもだいたい感じ取れている。書いていると、あれ、うまく結びつかないなって時もある。そういうこともある。けど、勢いよく書けてしまったときは、それがうまく行ったときだ。
    ぐぐぐぐっとどうにかハンドリングできて、コーナーにがががと車体をこすりつけるぐらいの乱暴さはあっても、どうにかゴールまで走りきれた、「勢いで書けてしまった」ときってそんな感じ。
    書く前には思いついていなかったことも、いくつか出てくる。暴走のおかげ、書くことで突き抜けることがある。
    その感じが分かってる人は、強い。
    それが、頻繁にできるようになればいいだけだから。

    書く衝動がないのにうまく書こうとすると、つまんなくなる。衝動がないので、あれこれ考えすぎてしまう。考えるのはいいことだけど、かっこよく書こうとしちゃう。
    過去に読んだかっこいい文章を知らないうちに真似てしまう。それで「他人の言葉」を使ったり、「装飾の言葉」が増えたりする。
    誤解されたくないという思いもでてくる。「メタディスコース」を使ってしまう。前置きや、いいわけをつけたしてしまう。いらないまとめを最後にもってきたりする。
    チェック項目にひっかかりまくる文章になってしまう。チェックすると全部ダメというタイプの文章だ。こういう文章の場合は、「あ、最初から考え直そう」って気づくべきなのだが、ついついね、しがみついちゃう。
    そもそも、そんなに書きたいことがないのだ。うまい文章だね、とか、かっこいい文章だと言わるために書いてしまうと、推敲すればするほど、かっこつけのための推敲になる。
    SMAPじゃないのに、SMAPみたいな服を着て、SMAPっぽい仕草してるぞこいつwwww ってことになっちゃう。

    だから、勢いで書いた文章のほうが評判がいいってことが多々おこる。
    かっこいい人の服を借りてきたり、仕草をマネする余裕すらない。君の仕草で、君の動きやすい服で、君の勢いで書いている。それが、君の本当のカッコよさだ。

    でも、勢いで書いた文章を、あとから推敲すると、もっとよくなる。
    シャツのボタンがズレてないかってぐらいはチェックしとこうかってことだ。
    重複してる部分、興奮しすぎて語順が乱れたところを、少しなおしてやる。
    なおしすぎない。
    推敲は整えるためにやるのではない。より伝わるようにするのだ。
    暴走した感じは残しておくほうがいい。暴走するほどに興奮して書いたことは、読み手に伝わる。それも文章の力だ。

    だから、ぼくが専任講師をつとめる宣伝会議「編集・ライター養成講座 上級コース」(公式サイト)では、添削はあまりやらない(ちょっとはする)。
    添削しすぎると、書くときに萎縮しちゃう。誤字がないか、文が乱れてないか、整ってないか、気にするのがそこになってしまう。
    気にしてはいけない。
    書く時は、そんな些細なことは気にしてはならぬのだ。
    (だから、「文章を書いたらチェックしたい17の項目改」は「書くときの注意点」とは書かずに「書いたらチェックしたい」なのだ。書いた後にちょいとチェックするともっとよくなるよ、ってポイントだ)
    勢いで書けるほどに、書きたいことが頭の中で沸騰しているべきだ。噴火させろ。語順も、文の乱れも、乱暴な言い方もOK。暴走して書け。あとからちょっと直せ。
    それでいい。

    でも、その「ちょっと直せ」って案配がなかなか難しい。それは、本人が「書いた文章」でやりとりしないとなかなかピンとこない。だから講座でそこをやる。
    もうひとつ講座でやることは、「書きたいという衝動を自分の中に持つ」ことだ。暴れて噴火してしまうような「何か」を頭の中にどうやって持つのか。この「何か」は、それぞれ個々人で異なる。だから、自分で見つけていくしかない。でも、見つける方法は伝授できる。見つけたのが、それでいけるかどうか、もっと違うものがいいのか、その方向で深めていけばいいのか、一緒に探っていくことができる。変な方向に深入りしないようにアドバイスすることができる。

    ってわけで、宣伝会議「編集・ライター養成講座 上級コース」(公式サイト)は、君が自分の内側にもつ「書きたいこと」を掘り出して、それを沸騰させ、書きたいという衝動に走らせる。最後に、ちょっとだけもっと伝わるように推敲するテクニックを教える。
    それをすべて実践でやる。
    そういう講座です。

    ■宣伝会議「編集・ライター養成講座 上級コース」(公式サイト)11月26日(土)スタート。

    「『編集・ライター養成講座 上級コース』シーズン2」「Q&A」「Q&A2」
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