2010.09.09 Thursday
松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」を読んで考えた
松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」について疑問をtwitterでつぶやいたら、いろいろ議論が起こった。
有益な情報交換もできたので議論はよかったんだけど、その後も見知らぬ人から勘違いされていろいろ言われちゃうで(そのうえ言ってないことを言ったとか言われて困るので)、ここにまとめておく。
松永肇一テキストは、こう述べる。
“実は通常医療や代替医療なんてものは医学の世界には存在しない。効くか効かないか、それだけだ。”
で、“サイモン・シン(面白科学本界の最強挑戦者)の『代替医療のトリック』に書いてある”として、こう続く。
“ホメオパシーが有効かどうかのテストは過去に何度も行われているし、結論も出ている。「治療効果はない」のだ”
そして、他の代替医療についても。
“「効果なし」と判定された代替医療はホメオパシーだけではない。カイロプラクティックも鍼灸もリフレクソロジーもそうだ。”
で、“そのテスト方法はとても公平だ。”って言うんだけど、「そうかなー公平かなー?」というのがぼくの疑問だ。
テスト方法のキモは、2つある。
“治療を受けている人たちは「治療を受けている」事実が症状を改善させる。お医者さんに薬をもらうと効いた気になっちゃう。これを偽薬効果という。偽薬効果を避けるためには、治療を受けないグループにも効き目のない薬を与え、自分がどちらのグループにいるのか分からないようにする必要がある。”
“これで完璧と思ったら、もうひとつ不確定要素がある。それは医者だ。医者も人間なので、どうしても予断が入る。自分の信じた治療法なら甘く判断するかもしれない。自分の患者にどちらのグループなのか教えてしまうかもしれない。だから医者が受け持っている患者がどちらのグループなのかは、医者本人にも教えない。”
で、ぼくは、ホメオパシーや鍼灸などの民間療法のキモは「長年かけて築いてきた虚構体系が効く」という点だと思う。
単純に言っちゃえば「おまじない」だ。でも、それが効くためには、おまじないを信じている必要がある。信じていない人には効かない。
おまじないの虚構体系を説明して「ほほー」と納得する必要がある。
たとえば、お年寄りがいる。腰が曲がって動くのがしんどい。でも、じっとしてると体に悪い。週に2回ぐらいは出歩いたほうがいい。
っていう状況で、週に2回、街にいる針灸の人のところに歩いていって、話して、笑って、健康の話を聞いて、ふむふむって帰る。
そのことが効く。
いや、じゃあ、「散歩が効くだけだから、散歩すればいいのだ」というのは理屈だ。散歩はめんどうなんである。続かない。
鍼灸という虚構体系があって、鍼灸の先生がニコニコいい話をしてくれて、そのために歩く。そういった全体として、民間療法が成り立つのだ。
じゃあ、「鍼灸じゃなくてもいいじゃないか」。その通り。それ以外でもっと有効な案があれば、それでいい。
たとえば、いろいろな人が気楽に参加できるコミュニティがあって、おばあちゃんがニコニコやってきてくれる場があれば、それでもいい。ぼくがやっている電書フリマも、大きく言えばそういうことのためにやっている。
こういう「効く」は個別の問題だから、上に書いてあるようなテストでは排除される。もちろん「西洋医療ルールで効く効かないを判定しました」というのなら、それでいい。
でも、民間療法チームからみれば「公平」じゃない。
しかも、“効くか効かないか、それだけだ”というなら、「効く」んだから。おばあちゃんは、鍼灸に行って、調子よくなっちゃうんだから。
ということを、まあ、twitterでつぶやいてやりとりしたのがtogetterにまとめられている。西洋医学VS虚構体系(←大雑把です)論議だ。
あとは蛇足。
鍼灸とホメオパシーを一緒にするなという反論ももらった。でも、鍼灸は、麻酔とか筋肉の緊張を解くとかの一時的効果あるというエビデンスが出てるだけで、いわゆる一般的な民間療法でやってる鍼灸は、そういうエビデンスがないらしい(あるなら教えてください)。
(でも、まあ、一時的効果があれば、それプラス虚構体系のおまじないで、そうとう慢性的な諸症状みたいなのは軽くなるんだと思う)
と、同時に、民間療法としてのホメオパシーを勘違いしている人も多くて、そこで反論してくる人もいる。
偽科学批判が好きな人は、「西洋医療を受けちゃダメ」とか言う極端なホメオパシーばかり例にあげるが、イギリスでは健康保険が適応されていて(今のところは)、国家資格もある。大学で教えてたりホメオパシーマークのついた牛肉があったりする。レメディとか呼ばれる砂糖玉が有名だけど、ふつーのお薬も出すみたい。
まあ、ちゃんと調査して書いたわけじゃないので、間違いがあるかもしれない。それは指摘してください。
でも、考え方そのものは、そんなにズレてないと思う。
いや、もちろん極端な民間療法はダメだと思うよ。西洋医療うけちゃダメだとか、この療法だけを信じろとか。それで「失われなくていい命」が失われたりするのはイヤだ。
だけど、極端なものだけを取り出して、それ以外の中庸なうまくいってる「当人が効くと感じている」ものも、いっしょくたにして叩くというのは、それこそ極端な姿勢だと思う。
追記。
指摘を受けて、蛇足の部分、改稿しました。
うーん。ちゃんと説明しても、話題が大きくなると、誤解する人は一定数出てくる罠になりつつあるなー。
繰り返すけど、極端な民間療法を援護するつもりはいっさいないです。ぼく自身、ホメオパシーも鍼灸もやるつもりもないし、薦めるつもりもありません。
また分を超えているものを分を超えていると指摘することは大切だと考えます。
有益な情報交換もできたので議論はよかったんだけど、その後も見知らぬ人から勘違いされていろいろ言われちゃうで(そのうえ言ってないことを言ったとか言われて困るので)、ここにまとめておく。
松永肇一テキストは、こう述べる。
“実は通常医療や代替医療なんてものは医学の世界には存在しない。効くか効かないか、それだけだ。”
で、“サイモン・シン(面白科学本界の最強挑戦者)の『代替医療のトリック』に書いてある”として、こう続く。
“ホメオパシーが有効かどうかのテストは過去に何度も行われているし、結論も出ている。「治療効果はない」のだ”
そして、他の代替医療についても。
“「効果なし」と判定された代替医療はホメオパシーだけではない。カイロプラクティックも鍼灸もリフレクソロジーもそうだ。”
で、“そのテスト方法はとても公平だ。”って言うんだけど、「そうかなー公平かなー?」というのがぼくの疑問だ。
テスト方法のキモは、2つある。
“治療を受けている人たちは「治療を受けている」事実が症状を改善させる。お医者さんに薬をもらうと効いた気になっちゃう。これを偽薬効果という。偽薬効果を避けるためには、治療を受けないグループにも効き目のない薬を与え、自分がどちらのグループにいるのか分からないようにする必要がある。”
“これで完璧と思ったら、もうひとつ不確定要素がある。それは医者だ。医者も人間なので、どうしても予断が入る。自分の信じた治療法なら甘く判断するかもしれない。自分の患者にどちらのグループなのか教えてしまうかもしれない。だから医者が受け持っている患者がどちらのグループなのかは、医者本人にも教えない。”
で、ぼくは、ホメオパシーや鍼灸などの民間療法のキモは「長年かけて築いてきた虚構体系が効く」という点だと思う。
単純に言っちゃえば「おまじない」だ。でも、それが効くためには、おまじないを信じている必要がある。信じていない人には効かない。
おまじないの虚構体系を説明して「ほほー」と納得する必要がある。
たとえば、お年寄りがいる。腰が曲がって動くのがしんどい。でも、じっとしてると体に悪い。週に2回ぐらいは出歩いたほうがいい。
っていう状況で、週に2回、街にいる針灸の人のところに歩いていって、話して、笑って、健康の話を聞いて、ふむふむって帰る。
そのことが効く。
いや、じゃあ、「散歩が効くだけだから、散歩すればいいのだ」というのは理屈だ。散歩はめんどうなんである。続かない。
鍼灸という虚構体系があって、鍼灸の先生がニコニコいい話をしてくれて、そのために歩く。そういった全体として、民間療法が成り立つのだ。
じゃあ、「鍼灸じゃなくてもいいじゃないか」。その通り。それ以外でもっと有効な案があれば、それでいい。
たとえば、いろいろな人が気楽に参加できるコミュニティがあって、おばあちゃんがニコニコやってきてくれる場があれば、それでもいい。ぼくがやっている電書フリマも、大きく言えばそういうことのためにやっている。
こういう「効く」は個別の問題だから、上に書いてあるようなテストでは排除される。もちろん「西洋医療ルールで効く効かないを判定しました」というのなら、それでいい。
でも、民間療法チームからみれば「公平」じゃない。
しかも、“効くか効かないか、それだけだ”というなら、「効く」んだから。おばあちゃんは、鍼灸に行って、調子よくなっちゃうんだから。
ということを、まあ、twitterでつぶやいてやりとりしたのがtogetterにまとめられている。西洋医学VS虚構体系(←大雑把です)論議だ。
あとは蛇足。
鍼灸とホメオパシーを一緒にするなという反論ももらった。でも、鍼灸は、麻酔とか筋肉の緊張を解くとかの一時的効果あるというエビデンスが出てるだけで、いわゆる一般的な民間療法でやってる鍼灸は、そういうエビデンスがないらしい(あるなら教えてください)。
(でも、まあ、一時的効果があれば、それプラス虚構体系のおまじないで、そうとう慢性的な諸症状みたいなのは軽くなるんだと思う)
と、同時に、民間療法としてのホメオパシーを勘違いしている人も多くて、そこで反論してくる人もいる。
偽科学批判が好きな人は、「西洋医療を受けちゃダメ」とか言う極端なホメオパシーばかり例にあげるが、イギリスでは健康保険が適応されていて(今のところは)、国家資格もある。大学で教えてたりホメオパシーマークのついた牛肉があったりする。レメディとか呼ばれる砂糖玉が有名だけど、ふつーのお薬も出すみたい。
まあ、ちゃんと調査して書いたわけじゃないので、間違いがあるかもしれない。それは指摘してください。
でも、考え方そのものは、そんなにズレてないと思う。
いや、もちろん極端な民間療法はダメだと思うよ。西洋医療うけちゃダメだとか、この療法だけを信じろとか。それで「失われなくていい命」が失われたりするのはイヤだ。
だけど、極端なものだけを取り出して、それ以外の中庸なうまくいってる「当人が効くと感じている」ものも、いっしょくたにして叩くというのは、それこそ極端な姿勢だと思う。
追記。
指摘を受けて、蛇足の部分、改稿しました。
うーん。ちゃんと説明しても、話題が大きくなると、誤解する人は一定数出てくる罠になりつつあるなー。
繰り返すけど、極端な民間療法を援護するつもりはいっさいないです。ぼく自身、ホメオパシーも鍼灸もやるつもりもないし、薦めるつもりもありません。
また分を超えているものを分を超えていると指摘することは大切だと考えます。
- コメント
- 『代替医療のトリック』は読んでいらっしゃいますか?
最終章「真実は重要か?」にてサイモン・シンは米光さんの意見に対しての答えを述べているように思えます。
簡単に言えば、医者が真実を包み隠さないことが重要という見地だと思うのですが、
僕もその意見に同意です。ぜひ読んでみてください。 -
- 44gi
- 2010.09.09 Thursday 01:15
- 効く効かないをきちんと判断しようとすれば二重盲検をやるより他に方法はない、絶対にない、なぜか?を冒頭ではっきり引用しながら、「西洋医療ルール」とかいう単語が出てくるのがじつに不思議です。
西洋でなければ偽薬効果は、薬なしの顕著な自然治癒は、医者のバイアスはないのでしょうか。そんなわけはない。であれば、西洋だろうと東洋だろうと「効く効かないを判定するルール」は結局同じものになるでしょう。
おまじないの話も不明な点があります。
薬でないと治らない腰痛があるとしましょう。で、患者は「腰痛は針で治すのが一番」と信じているとします。患者は当然薬をもらうはずですが、「本当は針をやらなきゃいけないのに」と思っているはずです。
さて、これで「思い込みで薬が少し効かなくなる」というのはないのでしょうか。つまり、おまじないで体がよくなるなら、逆に病は気からで悪くなることはないのか、ということです。
もしこれがあるなら、「おまじないは問題が起こらないように緻密に作らねばならない」ということになる。代替医療の「おまじない」はその基準をクリアしているんでしょうか。 -
- oz
- 2010.09.09 Thursday 03:36
- ozさん、ぼくは、おまじないや代替医療が素晴らしいとか、基準をクリアしてるとか、そういうことは言ってないんです。それは、個別に精査することでしょう。
ところで、“効く効かないをきちんと判断しようとすれば二重盲検をやるより他に方法はない”のなら、ぼくが出したおばあちゃんが「効いた」例は、二重盲検査でどうやれば判定できると考えますか?
44giさん、ちゃんと読んでないです。読んでみます。 -
- よねみつ
- 2010.09.09 Thursday 03:50
- ホメオパシーを批判している人達の意見をもっと読んで頂きたいです
彼らはホメオパシーが科学を名乗るのを拒否しているのであって
ホメオパシーや代替医療の存在そのものを拒否しているわけでは無いですよ
また、標準医療も患者さんに合わせて、完治しなくとも「中庸」を目指すことは当然ありますよ
「医者は患者と向き合わない」という偏見あるいは標準の意味を誤解していらっしゃいませんか? -
- なんとなく見ていた人ですみませんすみません
- 2010.09.09 Thursday 07:05
- 西洋医療と民間療法とか、療法の目的とかではなく、効果があるか無いかだけが問題かと思います。
効果があるなら、薬事法上の承認を得るために行われる臨床試験である治験を行い、正規の医薬品として認可されれば良いのだと思います。 -
- uncorrelated
- 2010.09.09 Thursday 08:17
- 英国でホメオパシーが用いられていることに対し、議会が「有効ではない」と判断しています。しかし、既に 浸透していることから 使用を中止することが 「出来ない」のであって 認められていて国家のお墨付きではありません。同様にスイスでも「国民投票で」使用は決定されています。
これらはいずれも「気持ち」の問題で 現実が押し切られてしまったのだと 私は考えています。
しかし こと 科学的な問題に対しては「気持ち」の問題では済まされません。
多くの感染症の場合「気持ち」で感染を防ぐのでは無理で やはり病原菌に応じた感染予防対策が必要になることと同じです。
「気持ちよくなった」鍼のおかげで (昔は)C型肝炎も 広まった部分もあります。
病院に通院しながら 快復を神社やお寺にお祈りするのも別に問題ではないし、止めてもいないのに、なぜ そんなに高い対価を支払ってまで代替医療に没頭しようとする方がおられるのか、医療者の私としては 理解に苦しみます・・・。
そういえば 英国では 例えば ホメオパシーと関係の無い会社にも社名で「レメディー」って用いられていますよね、「ニールズヤード・レメディーズ」とか。全然関係ないですけどね。
突然のコメントを失礼いたしました。
返信は特に不要ですが こんな意見もあるとご一考いただけましたら幸いです。 -
- amatou
- 2010.09.09 Thursday 08:30
- 米光さんがおっしゃっているのはこういうことでしょうか?
「二重盲検法で取り除かれる偽薬効果は、<長年かけて築いてきた虚構体系>での偽薬効果に比べて低いだろうから<「公平」じゃない>」
偽薬(おまじない)には効果あるって前提で、治癒したのは代替医療の結果なのか西洋医療の結果なのかを調べる方法が二重盲検法なのだと思います。
だから民間療法が効かないという話ではなく、それが偽薬以上の効果を持つ科学的な治療なのかを調べたよって話なのではないでしょうか? -
- inachou
- 2010.09.09 Thursday 09:32
- amatouさん、ありがとうございます。
ご指摘の通りです。ぼくの言葉が足りない部分や、適切な例をありがとうございます。
“鍼のおかげで (昔は)C型肝炎も 広まった部分”もある、というのは、知りませんでした。
ぼくも高い対価を払ってホメオパシーに没頭するのは理解できないです。
なんとなく見ていた人〜さん
“ホメオパシーが科学を名乗るのを否定”に対しては、何の異論もないですよ。ホメオパシーが科学的だとはまったく考えてないです(だからわざわざ虚構体系って書いてます)。同意見ですよ。
inachouさん
(後半に対して)そのような話でしょう。だから、それをもって「効かない」と言うのは公平じゃないよね、って指摘です。
-
- 米光
- 2010.09.09 Thursday 11:49
- 偽薬効果である種の慢性症状が改善するケースが多いと、自分の存在意義を否定されたような気分になる幼児的な精神構造の「自称科学的な理系人間」が一定数いるのでしょうな。
本当に科学的な人間は、今回の発端になった不幸な事件について意見することはあるにせよ、さかりがついたように代替医療を攻撃するようなマネはしないでしょう。 -
- nanashi
- 2010.09.09 Thursday 15:32
- 通りすがりですが蛇足の部分に関してコメントさせてください。
別のサイトからここに誘導されて、内容を拝見させていただいたのですが、オメオパシーや代替医療に関する意見は大いに同意できます。
ただやはり鍼灸とホメオパシーは一緒にするべきではないと思います。
実際に鍼灸(acupuncture and moxibustion therapy)でpub med等で調べて頂ければわかると思いますが、かなりの数のrandomized trialが行われております。
(多すぎて具体的にチェックはしてませんが・・・)
で “一般的な民間療法でやってる鍼灸”っていうのが何か分からないのですが、少なくとも自分が以前見た論文で“ほてり(hot flash)”に対する有用性を示したrandomized trialは存在します。(たとえば下記の論文)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19293729
なんでこんなこと書くかというと、自分もそんなものあるわけないと思っていたのですが、先日自分のところに依頼された査読で、同様の鍼灸の効果を示した論文があり、その時に知ったからです。
-
- わく
- 2010.09.09 Thursday 23:45
- 鍼灸に関しては、サイモン・シンの『代替医療のトリック』にそう書いている(と松永テキストが書いている)わけです。
で、それについて、ぼくが書いている、という構図です。
また鍼灸の一部にエビデンスがあるというのは前提としています。
「一緒にすべきではない」という感情はわかるのですが、「一部をのぞいてエビデンスがないもの」という分類の中にあてはめられるのは、しょうがないのでは、と考えます(いや、もうほとんどすべてにエビデンスがあるよ、体系そのものが検証されているんだよ、というのなら、訂正しますが)。
ホメオパシーの一部について効果があるという論文もあるそうです(その論文が正しいと言えるのかどうかはもちろん要検証)。
http://plaza.rakuten.co.jp/aromainuk/5001
まあ、日本だと鍼灸は、すごく馴染みがあるので、なかなかむずかしい問題ですけどね。
あと、トラックバック先の「『虚構体系』の効果」には、専門的な視点から、もっとわかりやすい説明があります。ぜひ、一読を。
-
- 米光
- 2010.09.10 Friday 16:13
- 米光先生。ありゃ、母校の先生でしたか。大変失礼いたしました。トラックバック承認、および、コメントありがとうございました。
ま、それはそれとして。
例えば、腕が後ろに回らない『五十肩』のような症状の場合。
石灰沈着や、軟骨の変成等、器質的変成は無いとして。
触診してみて、棘下筋、小円筋の異常緊張が弛まないというような状況のとき、鍼を打ってその筋肉の異常緊張を緩めて機能を正常化する。
そうすると、腕が後ろに回るようになる。
もちろん、鍼はただ打てばよいというようなものではなく、筋肉の緊張が弛まるような打ち方をしないといけません。
寝違えの場合の僧坊筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋等でも同じです。
異常緊張している筋肉を弛めれば治ります。
道具に鍼を使っただけで、徒手で緩められるなら徒手でも構いませんが。まあ、鍼でやるほうがてっとり早いでしょう。
例えば、冬に、仙骨および仙髄神経の冷えから来る血行不良による腰痛の場合。
この腰痛に対して、温灸でゆっくり時間をかけて温めて血行を良くすると腰痛が改善される。
爪水虫に灸を据えて焼く。
白癬菌が死滅して、爪水虫が治る。(ちょっと無理矢理か?(笑)でも自分が以前、水虫になったときは自分で灸して治しましたよ)
こういう鍼灸治療も、虚構体系による“まじない効果”なんでしょうか? -
- 湧泉堂
- 2010.09.15 Wednesday 21:02
- 体系に科学的根拠があるというのでしたら、教えていただけると幸いです。
実例は体系ではありません。
また、実例がないという主張もいっさいしていません。どちらかというと逆で、あげてくださっている例って、よくあるよね、ってことを述べているのです。
ところが、二重盲検法では「効果なし」って判断されます。医療は、一部のマッサージや一時的な麻酔効果を除いて鍼灸は「効果なし」と判断しているそうです。ぼくは、その「効果なし」という判断は、科学的には正しいかもしれないけれど、個々には正しいとは言えないかもしれないよ、という疑問を呈しているわけです。
なので用語の使い方などにズレはあるかもしれませんが、同意見を違う言葉で主張しているようです。
-
- 米光
- 2010.09.16 Thursday 02:09
- 丁寧なお返事、有難うございます。
…。どうも、話が噛み合っていないようです。
意図的なのか、本気なのかわかりませんが。
鍼灸治療に効果が有るか無いかを論じているわけではありません。
それについては、米光先生は最初から、効果がある場合もあるだろうとおっしゃていますから。
それは、初めからわかっていますよ。
『鍼灸治療の効果のキモは、おなじない効果である。従って、信じている人には効くが、信じていない人には効かない』
この部分だけですよ。私が反論しているのは。
純粋に物理的、生理的反応を鍼によって起こさせるような治療は、おまじない効果ではなく、信じていない人にも効くと言ってるんです。
外科手術に習熟した外科医がカミソリで手術するのと、魚屋のおばちゃんが外科用のメスで手術するのと、どちらがお好み?
それをもってして、カミソリの方が、外科用のメスより治療効果が高いということにはなりません。
鍼灸というのは、道具に過ぎません。術者の術の要素を除外していくら検証しても意味が無いんですよ。
包丁とまな板があれば、誰でも鯛の活け造りが出来るわけではありません。
それから、科学的に検証された治療体系とは何のことを指しているのでしょうか?
もしかして、経絡治療について言ってるのなら、日本においては目ぼしいものは無かったんじゃないでしょうか?
少なくとも私は知りません。
どっちにしても、術があることなので、『条件を同じにして、同じことをすれば同じことが起こる、再現性のある治療効果の証明』は難しいでしょう。
術者によって効果の差がありすぎるのです。
『経絡治療の効果のキモは、虚構体系によるおまじない効果だ』と書いてあれば、ふ〜ん。そんなふうに考える人もいるだろうなで済む話です。
それなら、私もわざわざ反論いたしません。
二重盲検法についてですが、鍼灸治療に二重盲検法は不可能でしょう。以下の記事に書いていますが↓
http://egao.blogzine.jp/yusendou/2010/02/post_d10c.html
もう一度繰り返しますが、
『鍼灸治療の効果のキモは、おなじない効果である。従って、信じている人には効くが、信じていない人には効かない』
この部分だけですよ。私が反論しているのは。
少なくとも、純粋に物理的、生理的反応を鍼灸によって起こさせるような治療は、おまじない効果ではなく、信じていない人にも効くよと言ってるだけです。 -
- 湧泉堂
- 2010.09.17 Friday 13:16
- ぼくは、効果あるかないかを論じていて「効果ないとは言えないだろう」という主張をしているので、最初から話がかみあってないようです。
「鍼灸治療の効果のキモは、おなじない効果である」と、どこで、ぼくは書いてるでしょうか? 探してみたけど見つかりませんでした(申し訳ないのですが、どこでぼくがそう書いたかを教えてください)。
ぼくは、“民間療法のキモは「長年かけて築いてきた虚構体系が効く」という点だ”とは書いています。で、単純化すると、それはおまじないだと書いています。
つまり、おまじない効果である、とは言ってないんですね。わかりやすく単純化するとそうですよ、としか。
一部、有効性があることは知っています。話題にしている「松永テキスト」にも“「一部の症状に対するマッサージ」「ストレスや不安に対するリラクセーション」などのわずかな例に有効性を認めている。”と書いてありますしね。
そういった部分はエビデンスがあるのは、ぜんぜんOKです。それ前提で話題は進んでいるわけです。温めれば血流がよくなる、というのは検証可能です。
それ以外の部分、検証可能じゃない部分のことを、ぼくは話題にしているということは、ご理解されていますか?
ぼくが書いてないことに、がんばって反論されてるようなので、それでは、話がかみあうわけがないです。
反論先の文章を正確に引用せずに、反論していると信用度が下がりますよ(余計なお節介ですが)。
あと効くと思ってない人に、鍼灸なんてしちゃいけないと思うけどそれはいいんでしょうか。来院してない人にも、しちゃってるのかな。それは、怖いです。
民間療法の運営が難しいと思う点は、エビデンスが共有でないことで、独断や視野狭窄になるところだと思っています。
術者によって効果が違うというのは、受ける側にとっては本来とても恐ろしいことです。
情報の共有ができず、視野狭窄に陥るうえに、一時的回復によって「冷徹な事実(たとえば症状が裏側で進んでいる事実)から目をそらす効果」となってしまい、悲しい事件になってしまう例がたくさんあるのは良くないことだと思います。
視野を大きくもって、対話できるといいですね。
もちろん自戒も込めて、です。
-
- 米光
- 2010.09.17 Friday 22:53
- 米光先生、どうも、話が噛み合いませんねえ。
なんでお怒りなんでしょうか?先生は、
>で、ぼくは、ホメオパシーや鍼灸などの民間療法のキモは「長年かけて築いてきた虚構体系が効く」という点だと思う。
>単純に言っちゃえば「おまじない」だ。でも、それが効くためには、おまじないを信じている必要がある。信じていない人には効かない。
>おまじないの虚構体系を説明して「ほほー」と納得する必要がある。
と書いておられるじゃないですか。
あのですね、私は、現場の一作業員(笑)として報告をしているだけです。
患者に虚構体系なんて説明しなくても、患者が虚構体系なんて信じていなくても、鍼灸治療は効果がありますよと。
だから、おまじない効果なんかではないですよと。ん?おまじない効果?
…先生、わざと論点をずらしてごまかそうとしてませんか?
>それが効くためには、おまじないを信じている必要がある。信じていない人には効かない。
現場の経験から言うと、そんなことは無いですよという報告をしているわけです。
私は、研究者や学者、鍼灸治療普及委員会委員長(笑)ではありません。
だから、私の話に同意しろとか、謝罪しろとか、文章を書き換えろとか、考えを改めろとか主張しているわけではないのですよ。
思想信教の自由、言論の自由、表現の自由というのもがありますからね。
考え方、信念は人それぞれです。
ただですね、「視点とか、書き方がちがうだけで、ほとんど同じことを言っているといってもいいぐらい。」
と言われると、立場上、非常に困るのです。
だって、
>鍼灸などの民間療法のキモは「長年かけて築いてきた虚構体系が効く」単純に言っちゃえば「おまじない」だ。
>でも、それが効くためには、おまじないを信じている必要がある。信じていない人には効かない。
そんなことは、私は、絶対に言ってないし、言ってはいけないことだからです。
米光先生と、私の主張は、決定的に違うんですよ。
違うからといって、糾弾しているわけではないのですよ。“主張していることが違う”と言ってるだけです。
ほとんど同じことを言っているというのは誤解です。
“違う”ということだけは認めていただかないと、退くに退けないのです。
効くと思ってない人にも、鍼はしますよ。
「えーっ?ホントに鍼って効くんですか?」という懐疑的な人にも。
もちろん許可を取ってからですよ。「まあまあ、ものは試し。効かなきゃお金は取りませんから」とか。
相手が同意してれば、それで問題があるとも思えませんが?
>術者によって効果が違うというのは、受ける側にとっては本来とても恐ろしいことです。
それは、西洋医学でも同じじゃないですかね?
慶応大学病院の、放射線科の近藤誠医師著『患者よ、がんと闘うな』『がん専門医よ、真実を語れ』によると、
ガンが悪性か良性か、(手術が必要か否か)は、最終的には病理医の恣意的な判断によるそうです。
診断した病理医によって、判断が違う。だから、セカンドオピニオンが必要だとか言われるわけです。
乳がんの手術にしても、外科医によっては、リンパ節郭清、大胸筋、乳房切除という大手術をする方から、乳房温存法をとる方までいろいろです。
つまり、病理医や外科医によって、選ぶ治療法は様々で効果がちがいます。これは、鍼治療の効果の違いの比では有りません。
恐ろしいことですね。セカンドオピニオンって大切ですね。
>情報の共有ができず、視野狭窄に陥るうえに、一時的回復によって「冷徹な事実(たとえば症状が裏側で進んでいる事実)から目をそらす効果」
あのう、鍼師、灸師、あんま・マッサージ・指圧師というのは国家資格でして、いろんなことが法律で厳しく制限されています。
専門学校でも、西洋医学的な解剖学、生理学、病理学、臨床医学、等を学びます。(医学部から先生を呼んで、東洋医学以上に時間をかけて。鑑別診断は大事です)
で、緊急を要する疾患、内科的な器質的疾患、感染症、外傷、高熱、その他重篤な疾患、数回の治療でも改善の見られないもの等は医師の診断を仰ぐべし。
そういうことになっております。
鍼灸師の扱える疾患なんて、多寡が知れているというわけです。
私はですね、私と先生は“主張していることが違う”と言ってるだけです。
「ほとんど同じことを言っている」、ということは、絶対にない。
でも、先生のお考えを改めろなどということは主張してないのですよ。
お怒りならば謝ります。
ごめんなさい。いろいろと、お時間、お手間を取らせて、申し訳ないことでした。
これからも、母校の発展のために、ご尽力くださいませ。
先生とご家族様の健康をお祈り申し上げます。ではでは。 -
- 湧泉堂
- 2010.09.18 Saturday 21:04
- 呆れてはいますが、怒ってはいません。
主張が違うのでしたら、ちゃんと違うように主張すればよいだけだと思いますよ。
ただ、ぼくの発言とは関係ないことを主張しておられるようなので、こちらではもうご遠慮ください。
では。 -
- 米光
- 2010.09.18 Saturday 23:28
- おお、補足資料として、リンク。
正直にプラセボを使う
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110125#p1 -
- 米光
- 2011.01.25 Tuesday 17:34
- 管理者の承認待ちコメントです。
-
- -
- 2020.05.18 Monday 18:27
- コメントする
- この記事のトラックバックURL
- トラックバック
- [医学]「虚構体系」の効果
- twitterにて、「針灸やホメオパシーは、先生の話や、そのよくできた虚構体系によって、治癒する可能性」があるのではないか*1という議論があった。yonemitsu(米光一成)さんの主張は、ホメオパシーそのものに効能がないことには同意しつつ、「おまじない」として効果
-
- NATROMの日記
- 2010/09/09 5:27 PM
- 鍼灸などの民間療法のキモは、虚構体系が効く。に反論
- 米光一成という方の『こどものもうそうblog』に、こんな意見が書いてありました。
-
- 中野区沼袋湧泉堂治療院・指圧・マッサージ・整体
- 2010/09/13 8:29 PM
- Calendar
-
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
- Selected Entries
-
- 松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」を読んで考えた (09/09)
- Categories
- Archives
-
- August 2017 (1)
- April 2017 (1)
- December 2016 (1)
- November 2016 (1)
- October 2016 (3)
- September 2016 (1)
- July 2016 (1)
- June 2016 (2)
- April 2016 (5)
- March 2016 (4)
- February 2016 (6)
- January 2016 (8)
- December 2015 (2)
- November 2015 (8)
- October 2015 (10)
- September 2015 (3)
- August 2015 (1)
- July 2015 (4)
- June 2015 (6)
- May 2015 (5)
- April 2015 (3)
- March 2015 (6)
- January 2015 (3)
- December 2014 (7)
- November 2014 (4)
- October 2014 (6)
- September 2014 (6)
- August 2014 (6)
- July 2014 (1)
- June 2014 (2)
- May 2014 (6)
- April 2014 (5)
- March 2014 (1)
- February 2014 (2)
- January 2014 (2)
- December 2013 (3)
- November 2013 (2)
- October 2013 (6)
- September 2013 (4)
- August 2013 (2)
- July 2013 (3)
- June 2013 (1)
- May 2013 (2)
- April 2013 (1)
- March 2013 (6)
- February 2013 (8)
- January 2013 (5)
- December 2012 (6)
- November 2012 (14)
- October 2012 (7)
- September 2012 (4)
- August 2012 (4)
- July 2012 (4)
- June 2012 (8)
- May 2012 (2)
- April 2012 (8)
- March 2012 (3)
- February 2012 (4)
- January 2012 (9)
- December 2011 (1)
- November 2011 (7)
- October 2011 (10)
- September 2011 (8)
- August 2011 (7)
- July 2011 (10)
- June 2011 (4)
- May 2011 (4)
- April 2011 (3)
- March 2011 (7)
- February 2011 (8)
- January 2011 (19)
- December 2010 (4)
- November 2010 (10)
- October 2010 (10)
- September 2010 (17)
- August 2010 (15)
- July 2010 (23)
- June 2010 (8)
- May 2010 (7)
- April 2010 (11)
- March 2010 (7)
- February 2010 (22)
- January 2010 (15)
- December 2009 (12)
- November 2009 (23)
- October 2009 (25)
- September 2009 (17)
- August 2009 (20)
- July 2009 (27)
- June 2009 (16)
- May 2009 (22)
- April 2009 (21)
- March 2009 (30)
- February 2009 (23)
- January 2009 (27)
- December 2008 (30)
- November 2008 (26)
- October 2008 (22)
- September 2008 (34)
- August 2008 (42)
- July 2008 (27)
- June 2008 (30)
- May 2008 (25)
- April 2008 (25)
- March 2008 (29)
- February 2008 (30)
- January 2008 (23)
- December 2007 (20)
- November 2007 (29)
- October 2007 (26)
- September 2007 (20)
- August 2007 (20)
- July 2007 (25)
- June 2007 (22)
- May 2007 (30)
- April 2007 (31)
- March 2007 (29)
- February 2007 (17)
- January 2007 (33)
- December 2006 (34)
- November 2006 (34)
- October 2006 (32)
- September 2006 (21)
- August 2006 (35)
- July 2006 (34)
- June 2006 (37)
- May 2006 (34)
- April 2006 (32)
- March 2006 (29)
- February 2006 (37)
- January 2006 (24)
- December 2005 (36)
- November 2005 (39)
- October 2005 (36)
- September 2005 (32)
- August 2005 (28)
- July 2005 (35)
- June 2005 (30)
- May 2005 (30)
- April 2005 (49)
- March 2005 (42)
- February 2005 (17)
- Recent Comment
-
- 文章を書いたらチェックしたい17の項目改2
⇒ 米光 (06/13) - 「キングオブワンズ」またも復活
⇒ 頼鳥 翠 (02/20) - 『魔導物語』20周年記念メモ
⇒ /Tachesci (11/23) - 「アンチオレンジレンジ」サイトが「オレンジレンジファン」サイトになってる理由
⇒ x hot アイアン (08/13) - 発想力トレーニング講座「想像と言葉」
⇒ おやつ (06/22) - 宣伝会議編集ライター講座上級コース第7回目
⇒ 米光 (04/28) - 宣伝会議編集ライター講座上級コース第7回目
⇒ 通りすがりA (04/27) - 偶然を味方につける
⇒ う。m (03/17) - 「人生は神ゲー」と考えてみるゲーム(ゲーミフィケーションについて3)
⇒ もやし (01/22) - 日本公式萌えキャラ「ひのまるこちゃん」とか作ればいいんじゃないか。
⇒ 笹 (06/17)
- 文章を書いたらチェックしたい17の項目改2
- Recent Trackback
-
- 表現力アップのための11のステップ
⇒ jp.blogs.com (09/29) - 表現力アップのための11のステップ
⇒ 『福禄寿』(仕事日記から) (09/21) - 松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」を読んで考えた
⇒ 中野区沼袋湧泉堂治療院・指圧・マッサージ・整体 (09/13) - 松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」を読んで考えた
⇒ NATROMの日記 (09/09) - ジェット返本と本の未来と『誰でも作れる電子書籍』と
⇒ Reader's Forum (08/24) - 「キングオブワンズ」またも復活
⇒ イノセントリック (12/05) - 矢野隆『蛇衆』レビュー
⇒ 本読みの記録 (10/14) - 『よつばと』と『マンガの創り方―誰も教えなかったプロのストーリーづくり』
⇒ 僕の問題は誰かが解決している (09/21) - 『RIDEBACK-ライドバック』を楽しむための一冊(予告)
⇒ もぼなもな書房 (09/17) - CEDECセッション「アドベンチャーゲームのお仕事」終了
⇒ Theme of cygnet [topics] (09/03)
- 表現力アップのための11のステップ
- Recommend
-
自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう (JUGEMレビュー »)
米光 一成
“「ぷよぷよ」を作った人気ゲームクリエイターが、若手育成カリキュラムの中から生み出したトレーニング法を公開!”
- Links
- Profile
- Search this site.
- Mobile