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2010.02.07 Sunday

タロット

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    米光ラジオ『崖の上のポニョ』はタロットの大アルカナが象徴する通りに物語られるの巻で、タロットに興味を持ってくれた人がけっこういたので、タロット入門本ガイドをお届けする。

    まずは、タロットってどんなものか楽しく知りたいって人はタロットと解説本がセットになったモノがいいだろう!
    かわいいのがいい!って人は、鏡リュウジ・荒井良二『はじめてのタロット』をオススメ。荒井良二の絵がピュアですごくいい。
    かわいいんじゃないほうがいいなーって人は鏡リュウジ・安斉将『タロット魔法未来からの伝言』をオススメ。
    どちらも鏡リュウジの本だけど、なんといっても彼のテキストが一番読みやすい。
    もっともポピュラーな『The Rider Tarot Deck』もあわせて買うといいかも。

    そこから先は、以下のガイドを便りに興味の向く方向に進んでいくと良いと思う(随時追加します)。


    【タロットカード】
    『The Rider Tarot Deck』
    ライダー版は、もっともポピュラーなタロットカードなので、ひとまずどのタロットがいいか分からないって人は、共通言語としてこれを選ぶと安心。これを元に解説した入門書も多い。ぼくは、これを常備しています。

    『The Rider Tarot Deck POCKET EDITION』
    ほぼ名刺サイズのライダー版タロット。ぼくにはちょっと小さいので普段使いしてないけど、財布やポケットに入れられるので便利。ほぼ名刺サイズ。毎日一枚持って、そのカードの象徴する内容で世界を見てみるという練習をしていたときに使ってました。ボロボロになるまで使ったな。

    『The Secret Tarot』
    海外コミックにも出てきそうな美麗なイラストのタロットカード。

    『Silicon Valley TAROT』
    あら、amazonに見つからないな。魔術師がThe Guru、教皇がThe Consultant、運命の輪がThe Server、死神がThe Layoff、悪魔がSpam、塔がFirewall、月がNext Big Thing、世界がThe Netと、コンピュータ好きにはたまらないタロット。クイズ、ナンバーのない愚者のカードは何でしょう?
    Silicon Valley TAROT公式


    【タロットカード+解説本】
    鏡リュウジ・荒井良二『はじめてのタロット』
    大アルカナのカードとガイドブックのセット。
    カードのイラストが子供のように無邪気な感じで、シンボルとしてピュアな捉え方ができて新鮮。鏡リュウジのテキストともぴったりあっている。
    たとえば、塔のカードって、アクシデントを強く象徴するのだけど、絵柄のユーモラスさもあって、そのアクシデントが、固まってしまった自分の状況を打ち破ってくれる新風になりえることを思い出させてくれる。気軽にタロットを使ってみたいって人にオススメ。

    大沼 忠弘『秘伝カモワン・タロット』
    カモワン版マルセイユ・タロットカード78枚(大アルカナ+小アルカナ)と解説本のセット。カードに関する詳細な解説・歴史・占う方法などを懇切に解説。人物の視線が次の展開を決める占術が興味深い。

    鏡リュウジ・安斉将『タロット魔法未来からの伝言』
    大アルカナと解説本のセット。解説テキストが、とても読みやすくて、今占うのにピッタリとあってる。

    Mahou『タロット占い』
    DVD+大アルカナ+解説本。DVDで観たい初心者向き。なんといってもDVDで占ってる様子を見ることができるのがいい。とはいえシャッフルの仕方とかあまりスマートじゃないのが残念だけど。タロットのいいDVDを知ってる人がいれば教えてください。

    ムーンプリンセス妃弥子・笠井あゆみ『愛と神秘のタロット占い』
    和風、帝都ロマンのイメージを混在させた耽美なカードがいい。78枚フルで、光沢のあるカードもしっかりしている。大アルカナ、小アルカナ、占い方をしっかり説明した解説本もコンパクトでいい。

    マギー・犬井青蛾『恋のタロットカード占い』
    解説本から、大アルカナのカードを切り離すタイプ。切り取りミシン目がついているので丁寧に切り取れば使える。カードのイラストは少女マンガ風。大アルカナの意味と占い方(実例もある)が要領よく書かれているコンパクトな一冊。

    鏡リュウジ・安松良隆『ソウルフルタロット』
    78枚フルセットのタロットと解説本のセット。逆位置を採用していないのが特徴。すっきりした心落ち着く安松良隆による絵もいい。

    辛島宜夫『タロット占いの秘密―カバラの秘教術』
    1974年初版、100版以上にもなった大ロングセラー。カードは78枚のフルセット。モノクロだが、絵のイメージとマッチして絶品。解説本のテキストも読み返してみたけど、古びてない。驚くのは、エジプト風の図案のカードなのだが、史実的にエジプト起源説が正しいとは主張していないこと。“なによりロマンティックな要素をもつ学説なので高く評価”していると書いている。このフェアさが全篇に貫かれている。白石かずこ、都築道夫の推薦文がついている。


    【魔術概要書】
    長尾豊『「魔術」は英語の家庭教師』
    ぼくが魔術に興味を持つきっかけになった本。軟弱なタイトルだけど中味は濃い。軽妙な文体で神髄をズバリと書き出す。生命の樹のパスに対応するタロット、セフィラに対応する7惑星、さらに黄道十二宮を利用して英単語を覚える記憶術などが紹介される。魔術ってどういうものなのかを、分かりやすく記した本で最初の一冊として最適なんだけど絶版(コレクター商品16万円って!)なのが残念。電子書籍版だしましょうよ長尾さん! サイトO∴H∴西洋魔術博物館も必読。

    鏡リュウジ『鏡リュウジの魔女入門』
    20世紀後半のイギリス、北米を中心に広がった現代の魔女活動を紹介した本。今も魔女っているの? 魔女ってどういうことしてるの?って人は、すっと読める入門書としてオススメ。「魔女術ワークショップ」付き。


    【タロット本】
    鏡リュウジ『タロット―こころの図像学』
    わかりやすくタロットの大アルカナの図像と象徴を解説した第一部。海外の実証的な研究成果を引用しながらタロットの歴史を解説する第二部。タロット占いの方法を解説した第三部。バランスのとれた一冊で大オススメなのに、これも絶版。うーむ。

    伊泉龍一『タロット大全―歴史から図像まで』
    占いとしてのタロットではなく、図像や歴史を中心としたタロットについて一冊で網羅したいと考える人は、この本を選ぶといい。第一部タロットの現在 第二部タロットの歴史 第三部タロットの図像学の三部構成、580ページ強、図版460点。大アルカナの図像をさまざまなエピソードと共に読み解く第三部と、オカルティズムによってタロットがどのように変わっていくかを記した第二部第二章が圧巻。圧倒されるタロット知の塊本。

    松村潔『タロット解釈大事典』
    カード単独の意味を書いた本は多いが、それを組み合わせたときにどう解釈していいのか戸惑う人も多いだろう。このたいへんな労作は、大アルカナ2枚を組み合わせた解釈を網羅した本。大アルカナは22枚なので22×21で462パターン。1パターン1ページで解説しているのでそれだけでも462ページあり、全体で530ページ。1日数ページずつ読んでいて、今、女帝×太陽、126ページまで読み進みました。

    井上教子『タロット解釈実践事典』
    ウェイト版を軸にしたカード解説。大アルカナ+小アルカナをじっくり解説する間に、生命の樹、カバラ、色との照応、占い方が挟み込まれる構成で、頭から読んでもよし、事典的に使ってもよしの一冊。380ページ強。ケルト十字スプレッドシート付き。
    井上教子『タロット象徴事典』という大著も出た。

    『錬金術とタロット』(ルドルフ・ベルヌーリ著・種村季弘訳論/河出書房新社) 錬金術とタロットに関するルドルフ・ベルヌーリの論文と、種村季弘の関連エッセイが収められている。タロットの意味とナンバーの関連性について詳しい検証がなされている。


    【図像学】
    『イメージを読む 美術史入門』(若桑みどり/筑摩書房)
    直接タロットは出てこないが、図像を読むことの基礎をわかりやすく教えてくれる本。美術史の基礎的な知識やそのひろがりについて語りかけていく講義スタイル。ミケランジェロの宗教画やダ・ヴィンチのモナ・リザなどの世界の名画を例に、そこに描かれたイメージの中の真実を探っていく。

    『西洋絵画の主題物語 聖書編』(諸川春樹/美術出版社)
    タロットの象徴性に深く関わる聖書を扱った絵画についての本。「画家がどのように聖書の主題を描いたのか」を豊富なカラー図版をもとに解説。全174項目に、簡単な物語の説明、複数の図版、解説がコンパクトにまとめられている。

    図像学の本も、もっといっぱいい入門書があると思うので、教えてください。


    【タロット小説】
    イタロ・カルヴィーノ『宿命の交わる城』
    イタリアの文学者イタロ・カルヴィーノが、配置されたタロットの暗示によって紡ぎ出した物語。図版は小さい。

    ミロラド パヴィッチ『帝都最後の恋―占いのための手引き書』
    章順にも読めるし、各章が大アルカナの寓意画一枚一枚に対応していて、タロットを広げながら、出たカードに対応する章を読み進めることもできる本。“「人は皆、二つの過去を持っている」魔術師は答えた。「一つの過去は『上り坂』と呼ばれるもので、この過去は誕生の時から人と一緒に育ち、死に向かって進む。もう一つの過去は『下り坂』と言われ、これは人からその誕生へと戻っていく。この二つの過去の長さは同じではなくてね”
    コメント
    タロット小説だったら、いとうせいこうとマドモアゼル朱鷺の「豊かに実る灰」はいかがですか。
    惜しむらくは絶版で結構入手が難しいことですが。
    おお! そうだった! 『豊かに実る灰』を忘れてはいけない、大傑作大傑作大傑作! 読み返して、追加いたします。今、読むとまた凄そうな予感。
    • 米光
    • 2010.02.08 Monday 16:02
    久々にさまよい来たらまさにカバラのタロットの授業受けてた日付にタロット本のアップされてる…いつもながら米光さんは凄いなぁ。丁度本どれにしようか悩んでいたので参考になりますありがとうございます。
    • くろうさ
    • 2010.02.24 Wednesday 10:52
    時空の謎は深いですよ・・・(謎)
    • プロ
    • 2010.08.07 Saturday 18:37
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