2010.01.16 Saturday
今、もっともあわてないで読んでいる本は
松村潔『タロット解釈大事典』で、これはたいへんな労作としか言いようがなく、タロット好きはぜひ読むといいと思います。
タロットカードは今ではもっぱら占いに使われており、そのためカードの持つ意味や照応関係が重要視されてしまうわけです。
そうなってくると、図案的にもポピュラリティのある大アルカナのカード22枚、そのカードの意味を1枚ずつ単独で知ることが最初のステップとなり、次に欲せれられるのはカードが組み合わされたときにどういう意味を持ち得るか、というステージであると考えるのが自然でしょう。
ところが、タロットの本は、単独のカードの意味を説明するものがほとんどで、次のステージに対しては、あるとしても、複数枚の解釈の仕方をいくつかの例として紹介するにとどまります。
というのも当然で、たとえば、たった2枚の組み合わせを解説しようとしても、22×21で、いや逆位置を考慮すれば、44×42になり、1848パターンになってしまうわけです。逆位置は無しとしても、462パターンとなり、1パターン1ページで解説すれば、462ページを超える大著とならざるを得ないわけですから、ほぼ無理な話なのであります。ほぼ無理な話なのでありますが、『タロット解釈大事典』は、その2枚の組み合わせ462パターンを1パターン1ページで解説してしまうという無理を押し通したタロット解釈本で、これを労作と言わずなんと言えばよいか。
本書の最初についている解説を読むと、逆位置も含めて書こうとしていたけれど、数が多すぎて途中で断念したとあり、なんと無謀な戦車なのでありましょうか。
正位置に絞ったとはいえ、462パターンを解説した本書は、当然のことながら462ページを超え、530ページのレンガ本となっており、ぼくは去年の暮れあたりから、机の横に置いて、ちょっとした時間に2ページずつ読み進めているのですが、今ようやく女教皇+星のページ。
小説であれば、全22章の物語のようやく第3章の後半に入ろうとしているところなのです。
これは、あくまでも推測なのですが、著者は毎日一定のペースで、頭から順番に執筆しているようであります。なぜなら、順に読むことで、その日のコンディションや、興味の移り変わりが、美しいグラデーションを眺めるように伝わってくるからです。もちろんこれは読者であるぼくの妄想である可能性も大いに残されているわけで、本当はカードを引きながら順番はランダムで執筆されたのかもしれないのですが、そういう現実とは関係なしに、多数の痕跡を発見し結びつけられるのは、照応の力であり、それこそが魔術の源でもありましょう。事典でありながら、頭から順番に読むことで、他者の執筆コンディションすらも体験できる読み物にメタモルフォーゼしていくのです。
『タロット解釈大事典』を読んでいると、他のカードとの組み合わせによる解釈を読むことで、単独カードの意味内容が多角的に理解できるという利点を実感させられます。
この調子でいけば、今年いっぱいかけて読み込む本となりそうですが、ずしりと重い書物に支配されすぎないよう、あいまに
桜田ケイ『かんたんタロット』を読むのが一服の清涼剤であるといった濃密なタロット時空に包まれている昨今であります。
タロットカードは今ではもっぱら占いに使われており、そのためカードの持つ意味や照応関係が重要視されてしまうわけです。
そうなってくると、図案的にもポピュラリティのある大アルカナのカード22枚、そのカードの意味を1枚ずつ単独で知ることが最初のステップとなり、次に欲せれられるのはカードが組み合わされたときにどういう意味を持ち得るか、というステージであると考えるのが自然でしょう。
ところが、タロットの本は、単独のカードの意味を説明するものがほとんどで、次のステージに対しては、あるとしても、複数枚の解釈の仕方をいくつかの例として紹介するにとどまります。
というのも当然で、たとえば、たった2枚の組み合わせを解説しようとしても、22×21で、いや逆位置を考慮すれば、44×42になり、1848パターンになってしまうわけです。逆位置は無しとしても、462パターンとなり、1パターン1ページで解説すれば、462ページを超える大著とならざるを得ないわけですから、ほぼ無理な話なのであります。ほぼ無理な話なのでありますが、『タロット解釈大事典』は、その2枚の組み合わせ462パターンを1パターン1ページで解説してしまうという無理を押し通したタロット解釈本で、これを労作と言わずなんと言えばよいか。
本書の最初についている解説を読むと、逆位置も含めて書こうとしていたけれど、数が多すぎて途中で断念したとあり、なんと無謀な戦車なのでありましょうか。
正位置に絞ったとはいえ、462パターンを解説した本書は、当然のことながら462ページを超え、530ページのレンガ本となっており、ぼくは去年の暮れあたりから、机の横に置いて、ちょっとした時間に2ページずつ読み進めているのですが、今ようやく女教皇+星のページ。
小説であれば、全22章の物語のようやく第3章の後半に入ろうとしているところなのです。
これは、あくまでも推測なのですが、著者は毎日一定のペースで、頭から順番に執筆しているようであります。なぜなら、順に読むことで、その日のコンディションや、興味の移り変わりが、美しいグラデーションを眺めるように伝わってくるからです。もちろんこれは読者であるぼくの妄想である可能性も大いに残されているわけで、本当はカードを引きながら順番はランダムで執筆されたのかもしれないのですが、そういう現実とは関係なしに、多数の痕跡を発見し結びつけられるのは、照応の力であり、それこそが魔術の源でもありましょう。事典でありながら、頭から順番に読むことで、他者の執筆コンディションすらも体験できる読み物にメタモルフォーゼしていくのです。
『タロット解釈大事典』を読んでいると、他のカードとの組み合わせによる解釈を読むことで、単独カードの意味内容が多角的に理解できるという利点を実感させられます。
この調子でいけば、今年いっぱいかけて読み込む本となりそうですが、ずしりと重い書物に支配されすぎないよう、あいまに






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